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まず話し合い、残飯はだめ…野良猫と共生、環境省が指針

2010年5月14日2時9分

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 野良猫を巡るトラブルを防ぐため環境省は、地域住民が協力して野良猫を「地域猫」として管理する活動の支援に乗り出した。各地の自治体の取り組みや成功事例を調べて指針にまとめた。

 指針では(1)猫が苦手な人も含めて地域でしっかり話し合う(2)餌はキャットフードのみ。残飯だと人間の食べ物の味を覚えてゴミをあさるようになる(3)害虫の発生につながるので餌や容器は置きっぱなしにしない(4)住民の理解が得られる場所にトイレを作り、定期的に掃除(5)不妊・去勢手術をした猫は耳のピアスなど目印をつける――などを助言している。

 指針は、不妊・去勢手術を進め、殺処分される猫の数を減らす狙いがある。猫を飼えないが餌はやりたい人と、住環境を守りたい人の融和にも効果を期待している。

 指針は環境省のサイト内の「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」(http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2202.pdf)で見られる。

 野良猫を巡るトラブルは多く、13日には東京地裁立川支部で、野良猫に餌をやり続け、住民から訴えられた将棋の元名人、加藤一二三(ひふみ)・九段に対して、餌やりの中止と原告住民への慰謝料204万円の支払いを命じる判決が出された。(長富由希子)

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