JR西日本広島支社は、軽トラックに積んだ台車を使って、軌道上も走行できる「レールランナー」を3台導入した。線路の点検用で、現場近くまで軽トラックで向かい、線路に下ろした台車に軽トラックを載せて走る仕組み。機材の搬入が難しい山間部の作業で利用する。
台車を荷台に積んで道路を移動。軌道上では、後輪タイヤと台車の車輪を滑車で連結し、軽トラックの駆動力で走る。
線路内への倒木や、レールの状態を点検する際に使う車両で、1台約200万円で3台購入。三次鉄道部(三次市)に1台、長門鉄道部(長門市)に2台配備。芸備線や山陰線の作業で活用する。
通常の点検作業では、電動車両を大型トラックで運搬し、作業員が線路まで運んで載せている。駐車スペースが少なく、足場の悪い山間部の現場では、作業員の負担に加え、時間のロスが大きかったという。
【写真説明】台車に軽トラックを載せて線路上を走るレールランナー
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