古里のにぎわい再生を目指す久留米市出身のプロレスラーつぼ原人と、あけぼの商店街振興組合の堀川泰史理事長(54)が14日、隣町の佐賀県鳥栖市にあるサッカーJ2・サガン鳥栖のベストアメニティスタジアムを訪れ、運営会社サガン・ドリームスの牛島洋太郎社長(73)に連携を申し入れた。
つぼ原人は「サッカーもプロレスも、実際にお客さんに会場に来てもらい、体感してもらうことで面白さが伝えられる。互いのPR面で協力させてほしい」と述べ、「つぼ原人と行くサガン鳥栖観戦バスツアー」などの企画を提案した。
堀川理事長も、あけぼの商店街加盟店でサガン鳥栖のポスターを掲示したり、プロレス企画のたびに作っているスポーツ新聞風のチラシ「あけスポ」のサガン鳥栖版を作製したりすることを考えている、と伝えた。
牛島社長によると、サガン鳥栖観戦者の4割は久留米圏在住。「久留米からのラブコールは大変ありがたい。ぜひ一体感を出して互いに盛り上げていきたい」などと応じ、サガン鳥栖ファン感謝デーなどの機会に、つぼ原人らレスラーも参加してのイベントも企画したいとの考えを示した。
さらに牛島社長は「遠方からの観戦者の多くは、福岡市で食事をし、宿泊し、金を落とすという傾向がある」と直面する課題について言及。堀川理事長は「久留米の催しでも同じ。鳥栖・久留米圏にとどめる取り組みを模索したい」と語った。
■「頑張れば何でもできる」 つぼ原人、児童と清掃活動 日吉小
つぼ原人は14日、同市日吉町の日吉小PTAに招かれ、子どもたちと清掃活動に取り組んだ。つぼ原人は「おれもやせっぽちだったけど、強くなりたくて、ご飯をたくさん食べた。みんなもいっぱいご飯を食べるんだぞ」と呼びかけた。
「何で強くなりたかったの?」。5年生の舟木順平君(10)に問われたつぼ原人は「友達に負けたくなかった。嫌いなヤツを負かしたいとかじゃなくて、友情があるからこそ競い合っていた。頑張れば何でもできる」。舟木君は「運動会のかけっことかでは、僕も友達にこそ負けたくない。ライバルとの切磋琢磨(せつさたくま)だね」と笑顔を見せていた。
つぼ原人ら男女18人のレスラーが参加する「ふる里プロレス」は15日午後5時から、久留米六角堂広場。中学生以上3500円、小学生以下500円。六角堂プラザ=0942(36)0006。
=2010/05/15付 西日本新聞朝刊=