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BPUプロフェッショナル系 大前研一ライブ > 大前研一ライブ156


概要:

新年初の大前研一ライブ。
まず昨年末、紹介できなかった質問にお答えしていきます。それから、2002年のニュース、ダイエー再建と主力銀行の株価の問題、竹中 経済財政相の公的資金再投入の事実上公約、エンロンとブッシュ政権との親密関係発覚、フ ァーストリテイリングの新事業展開、三洋電機と中・韓大手家電と相次ぎ提携、アフガン 空爆の犠牲者数、米クリスマス商戦6年ぶりの低水準、などについて解説していきます。

ダイエー再建

ダイエー再建について同社の主力銀行「三和」「東海」「富士」「三井住友」が抜本支援策の 検討を開始し、「新再建3ヵ年計画」を策定しております。支援規模は4,000億円、「デ ット・エクイティ・スワップ」なども検討しております。また「マルコー」などの資産・ 事業売却を加速し、「福岡ダイエーホークス」も売却対象となっております。銀行にも大き な影響を与えているこの問題について解説していきます。

[Q&A]

Q: 今朝の朝刊にて「ダイエーに産業再生法」との事ですが、営業利益が約500億円の会社 なので、有利子負債を一兆円に削減できたとしても、再生できる可能性はかなり低いので はと考えるのですが、大前さんはいかがお考えですか。

A: これは産業再生法でダイエーを守るのではなく、実は銀行を守りたいという表われです。 日本はこの10年間いかに銀行を守るかということで間違ってきました。私は全ての銀 行を潰せば良いと前から言っています。しかし、それをあたかも事業会社に問題があるか のように言って、ここまできてしまいました。

エンロン

ブッシュ政権とエンロンの親密な関係が発覚しました。CNNでは「ホワイトウォーター 疑惑上回るスキャンダルに発展の恐れがある」と言っています。このスキャンダルに関 わるアシュクロフト司法長官は捜査指揮から辞退。また、アーサー・アンダーセ ンの審査書類破棄の発覚とブッシュ大統領は情報開示を見直す方針を発表しています。

新事業展開

ファーストリテイリングが野菜・果物販売に着手致しました。2002年秋より開始予定 で、当初年間売上目標は10から20億円です。「ユニクロ方式で農業を活性化できる」と言 っています。しかしここ数日、株価はストップ安と不安が広がり、視聴者の方からも非 常に多くの質問がきています。

[Q&A]

Q: 大前さんが12月19日のサピオで提言していた、産地直結ビジネスとして農産 物ビジネスの参入をユニクロが発表しました。農産物も流通の中抜きにより安く新鮮なも のを消費者に提供できる時代がやってくるのでしょうか。気になるのは衣料の店舗を使う のかどうかといったところですが、今の店舗を利用するとなるとお客様に驚きを与えると 同時に衣料への販売相乗効果も期待できると思います。

Q: ファーストリテイリングが食品事業に進出するとのこと。中国野菜の輸入販売かと思いま したら、国内農家への委託生産とか。大前さんはユニクロの今後について「私だったら旬 の野菜の売切り販売、恒常的な品揃えはないが、そこに行くと何かお得な品があるという ビジネス」などが良いということをどこかで書いていたと思います。同社の株価も急 落しています

講師紹介: 大前 研一(おおまえ けんいち)
経営コンサルタント
マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了後、日立製作所、マッキンゼージャパン会長を経て、現職。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院政策学部教授、オーストラリアのボンド大学の客員教授でもある。
著書多数。

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  アシスタント:森田 真奈美

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