・・・・・・
未来行きを決意してから2週間がたった朝
乱 「・・・ふぁぁぁぁああぁあっ、んぁ、もぉ朝か」
花梨 「・・・Zzz」
乱 「毎日横にもならずこんなところで・・・」
ベッドから起き上がった乱は部屋においてある予備のモーフを花梨にかけ、部屋をあとにした。
スタッスタッスタ
カラス 「・・・・・・はぁ~・・・」
乱 「カ~ラス」
カラス 「ら、乱さん!、ビックリしたぁ; わざとやってる?;」
乱 「いぁ、わざとじゃねぇんだけどな;」
カラス 「ほんとに~?・3・ブーブー」
乱はカラスが腰掛けてるベンチに座った。
カラス 「・・・・・・」
乱 「どぉしたよ、溜息ついてたじゃねぇの」
カラス 「ほぇ? おれが溜息? そんなのつくわけ・・・」
乱 「ほぉ~・3・ んじゃぁこれきいてみな?」
乱はポケットにつっこんでた左手ににぎっている携帯を取り出した。
カラス 「携帯?」
乱 「ポチッ」
“・・・・・・はぁ~・・・”
カラス 「いつのまに!?」
乱 「ギルのみんなにおくっちゃお~かな~♪」
カラス 「やめれええ!;」
乱 「んじゃぁ教えてもらおうか、溜息の訳を」
カラス 「・・・あれだ、未来行きが一週間後にせまってきて、ちょっとだよ?、ちょこ~っとだけ不安になってきて」
乱 「ほぉ~、カラスもナーバスになることあんのねぇ~、カ・ラ・ス・で・も」
カラス 「カラスでもってなんだよ!、カラスでもって!」
乱 「だっていっつも馬鹿やって、緊張なんてしなさそうじゃねぇの・3・」
カラス 「ほぇ? 誰かなそんなことしてるの」
乱 「ほれ、手鏡」
カラス 「・・・・・・」
乱 「緊張してもいいじゃねぇの なんも恥ずかしいことじゃねぇよ」
カラス 「そういう乱さんはいいよなぁ~、緊張なんてみじんもせずに、呑気でさぁ」
乱 「・・・・・・怖いよ? 夜もねむれねぇくらい」
カラス 「うそだぁ~、どっからどう見てもリラックスしてんじゃんかよぉ・3・」
乱 「本当だって、後一週間っておもっただけで、震えが止まらなくなる いっそのことあんな決断しなかったらよかったって思う」
カラス 「乱さん・・・」
乱 「でもな、それを表にださねぇのも、強さってもんじゃねぇのか?」
カラス 「・・・・・・」
乱 「まぁまだ一週間ある、日にちで数えりゃ七日、時間になおせば168時間、分になおしたら10080分 ゆっくり考えろや なんならおまえだけ来なくたっていいんだぜ? じゃな」
そう言って乱は立ち上がり、その場から去って行った。
一人になったカラスの手は、硬く握られていた。
カラス 「“どんだけ走っても、どんだけもがいても届かない背中・・・ でも、追いかけるのをやめたら、おれ、一生だめになる・・・”」
・・・・・・
ガチャ、ギィギィィ ドタン
音葉 「よぉし!、わかったぁ!;」
乱 「うわぁ、びっくりしたぁ;」
音葉 「うわぁ!、いつからいたの兄ちゃん」
乱 「ついさっき来たんだよだよ」
音葉 「レディの部屋にいきなり入るなんて、ちょっとはデリカシーとか考えてよねぇ?」
乱 「え、おまえ女だったっけ」
音葉 「もぉ!、ぶっとばすよ!」
乱 「冗談だって冗談^^;」
音葉 「・・・、 あ、そうだ、兄ちゃん、レッドデビルかえしとくね 長い間ありがとb」
乱 「いつかえしてくれるのかとヒヤヒヤしてたんだよ; 練習用のスノボ何本だめにしたか・・・」
音葉 「はははっ、んで、最近調べてたことがさっきやっとわかったんだけどね」
乱 「だいぶ前に言ってた、俺をとりまく力とかいうやつか?」
音葉 「そそ、みたこともない力で、もしかしたら・・・っと思って調べた山がみごとにビンゴ」
乱 「んで、なんだったんだ? その力の正体は」
音葉 「信じがたいことなんだけど、力の根源はレッドデビルだったの」
乱 「レッドデビル!?」
腰を抜かしたように驚く乱
音葉 「驚くよね~、そのレッドデビルの中に、これとおんなじ力がこめられてた」
乱 「レッドデビルの力が、俺に・・・」
音葉 「現実的に、武器から力がのりうつるなんてありえないんだけど、兄ちゃんの体には確かにレッッドデビルの力が乗り移ってるよ」
乱 「・・・、あの時頭打って忘れてたことがあってさ」
音葉 「忘れてたこと?」
乱 「おれが意識飛びそうになってた時に、頭ん中に直接誰かの声が響いてきて」
音葉 「Lastlyの声じゃないの?」
乱 「最初はそぉおもったんだけど、あきらかに違う声だった」
音葉 「・・・まさかとは思うけどさ、レッドデビル自体に意志がある。 っとか?」
乱 「武器が意志を? んな馬鹿な」
音葉 「兄ちゃんの体に力が乗り移ってること自体ありえないことなんだし、案外そうかもよ?」
乱 「こいつに・・・意志がねぇ・・・」
音葉 「うむぅ・・・・・・」
乱 「けっこうつっぱってそうだよな、こいつ」
音葉 「わかる」
レッドデビル 「“;”」
乱 「ありがとな、色々しらべてくれて」
音葉 「どういたしまして、お礼はルディブリアム土産のカステラでおねがいねb」
乱 「ば、馬鹿! あんなたけぇの買えるか!」
音葉 「3週間もっがんばったんだよ? そのくらいしてもらわないとねぇ-ω-」
乱 「むちゃいいやがる・・・;」
音葉 「まぁ、帰ってきてからでいいよ 未来から もちろんあたしも行くし」
乱 「そだな、まずはこの大きな山かたづけねぇと」
音葉 「んじゃあたしちょっと外の空気吸ってくるわ 屋上でもいこうかな」
乱 「先客がいるぞ、たぶんな」
音葉 「m 誰?」
乱 「まぁいってみればわかるよ、じゃな」
ガチャ、ギィギィィ ドタン
音葉 「・・・・・・誰だろ」
・・・・・・
ヒュ~~ ヒュ~~~
ガチャ ギィギィィィ ドタン!
Last 「ほぉ、めずらしいお客さんだな」
音葉 「Lastly!? 乱が言ってた先客ってLastlyのことだったのか;」
Last 「おれ降りようか? お邪魔だろ?」
音葉 「いいよ、Lastlyなら別にいてくれてもっ」
Last 「そかぁ? ならいさせてもらおうかな」
おちないためのてすりにもたれているLastlyのとなりに音葉もおなじようなあ体制でいすわる。
音葉 「・・・・・・風が気持ちいね、ここ」
Last 「だろ、おれのお気入りの場所だ」
音葉 「ほぉ~、じゃぁ今度から来ないようにしよっと」
Last 「それどういう意味だよ」
音葉 「冗談冗談w」
Last 「ケッ、そういうとこ、兄貴にそっくりだな」
音葉 「あんなナマケモノと同じにしないでよね・3・ブー」
Last 「まぁそういうなよ いい兄貴だとおもうぞ?」
音葉 「そりゃ、あたしも思うけど・・・」
Last 「昔の一件で、「こいつ連れて逃げろ!」つってモンスターに飛び込んでくくらいだからな、当時6歳のおれには絶対できねぇ」
音葉 「でも、あたし守るために必死で走ってくれたじゃん」
Last 「あれわ乱との約束守るために必死で;w 正直なところあんまおぼえてねぇんだ;」
音葉 「あたしな~んとなく覚えてるんだぁ Lastlyが抱きかかえて走ってくれた時のこと」
Last 「音葉・・・」
音葉 「Lastlyにはほんとに感謝してるよ、だって、あたしの命の恩人だもん」
Last 「そんな大層な;」
そう言いながら顔を赤らめるLastly
音葉 「・・・・・・ねぇLastly」
Last 「n どした?」
音葉 「あ、やっぱいいや」
Last 「なんだよ気になるなぁ;」
音葉 「未来から帰ってきたらいうb」
Last 「絶対だな? わすれんなよ? ほら、手にでも書いとけ、マジックペンで」
音葉 「忘れないよ、絶対」
Last 「・・・そぉか?、ならいいんだけど」
Lastlyのほうを向いてニッコリ笑いながらそういった音葉はしずかに屋上から去って行った。
Last 「・・・・・・ あ、まぁたなんか高いものでもみつがされんのかな・・・」
・・・・・・
ガチャッ ドタン
乱 「うっす」
ひさい 「・・・Zzz」
銀 「・・・Zzz」
猫 「・・・Zzz」
華 「・・・Zzz」
絶 「・・・Zzz」
航 「・・・Zzz」
乱 「って、みんなまだ寝てんのか; まぁいいや、寝かせといてやるか・・・ギィギィィ ドタン」
ひさい 「・・・・・・んぐぅ・・・? 今乱さんの声がしたような・・・」
・・・・・・
スタッスタッスタッ
ラ~~~~ン~~~~~~~~~!
乱 「n あずきぃ、今日は起きるのはえぇなぁ」
あずき 「エッヘン! カラスってどこにいるかわかる~?」
乱 「裏庭のベンチにすわりながら考え込んでるよ チャチャいれてきなb」
あずき 「ひゃっほ~い☆ 今日こそ僕にひざまづかせてやるぞぉぉ♪ じゃあまたあとででねぇ~~ ペタペタペタ」
乱 「ほんと、朝から元気なやつ^^;」
・・・・・・
スタッスタッスタッ ガチャ ギィギギィィィ ドタン!
Last 「今度は乱か」
乱 「うっす、お邪魔するよ・・・って、音葉と一緒じゃなかったのか?」
Last 「ちょっと前に来たけど、すぐどっかいっちまったよ」
乱 「ほぉ~、まぁ自由人だからなぁ、あいつ」
Last 「わかるはそれ・・・」
Lastlyの横に陣取る乱
乱 「準備はもぉ万端か Lastly」
Last 「おう、いつでも行けるよb」
乱 「くれぐれも絶のこと・・・たのむな」
Last 「まかせとけってb あいつは時期に俺を越すよ」
乱 「あっははは、師匠がよわきでどうする! ポンッ」
Lastlyの肩をポンとたたきながら屋上の出口へと向かう乱
乱 「あ、そぉそぉ、 わかってんだろ、音葉のこと」
Last 「え、なんのことやら」
乱 「もっと自分に素直になれよ見てりゃわかるっつ~の」
Last 「ちょ、おま・・・てめぇなに言ってんだ汗」
乱 「あいつはおまえじゃねぇとダメなきがするんだ、って、こんなん思ってるの俺だけかな」
Last 「・・・もし、、もしそぉなったとして、ひとつ問題がある」
乱 「? なんだ?」
Last 「・・・おまえのことを・・・その・・・あれだ お兄さんって・・・よばねぇといけなくなる」
乱 「あっははは 音葉はおまえなんぞにやらぬ! でなおせい!」
Last 「なんだそりゃ;」
乱 「・・・じゃ、たのむな 泣かしたら俺がぶん殴るぞ?」
Last 「え、ちょ、勝ってに話すすめんなって!」
乱 「あいつの重荷を半分にしてやれんのはおまえだけだよ、自信持てb」
Last 「・・・あんまこういう得意じゃねぇんだよなぁ;」
乱 「ラストンの告白現場~ っつってみんなにしらせといてやるよb じゃな ガチャ ギィギィィ ドタン」
Last 「あ! ちょ、てめぇ!・・・ まったく・・・」
Last 「“俺なんかにまもれんのか、こんなふがいない俺で・・・ あぁ! 迷っててどうするLast とにかく目の前のこと潰してく、それでいいんだよな・・・”」
・・・・・・
ガチャ ドタン
花梨 「おかえり、どこいってたの?」
乱 「んあぁ起きてたか、花梨」
花梨 「ついさっきだけどね; あ、モーフ、ありがとね・・・」
乱 「どういたしまして ちょっとブラブラしてただけだよb」
花梨 「ふ~ん、まぁいいけど」
乱がしゃべったことを嘘ととらえたかのようにひにくたっぷりに言う花梨
乱 「どぉしたよ、そんなむくれた顔して」
花梨 「べつにむくれてなんか・・・」
乱 「ははっ いよいよあと一週間だな・・・未来行き」
花梨 「・・・・・・」
乱 「怖いか?」
花梨 「怖いけど、でもおびえてばっかじゃなんにも始まらないから、表にださないようにしてる」
乱 「ほぉ~、流石だな、カラスとは言うことが違う」
花梨 「カラスくんと一緒にしないでよね・3・」
乱 「ひどい言われようだな;」
花梨 「あたしはあんなに子供じゃありませんので」
乱 「へっ、俺からみれば、十分子供だよ」
そぉいいながらポットに水を注ぎ、お湯を沸かす乱
花梨 「うむぅ・・・」
乱 「カラスもおまえも、似たもん同士なんだよ、いい意味で」
花梨 「あんなやつになんか似てない」
乱 「似てるからそぉ区別したがるのっ 飲むか? 紅茶」
花梨 「あ~もらおうかな」
乱 「あぃおう♪」
ギルドメンバーそれぞれが未来行きに向け、準備を整えていく、体調や持ち物、それに精神面でも・・・
ひにくにも時は限られているととても速く感じるものだ、すぐに一週間がたち、出発の日、当日
・・・・・・シュバ!
スタッスタッッスタッスタッスタ
ア^シア 「これはこれは乱様、それにギルドの皆様、はじめまして、アーシアと申します。」
乱 「アーシアさん 俺ら行くよ、未来へ みんな同じ気持ちだ」
アーシア 「その返事を待ってましたよ。 でわ、皆様をカムナまでおつれいたします・・・、シュバ!」
・・・・・・
カラス 「!?、ここは・・・」
アーシア 「ここはカムナ、私が拠点としている唯一時空が限定された場所」
カラス 「ほぉ~・・・、なんかきみわるいところだな;」
銀 「未来なんて、もっときみわるいかもよ?」
カラス 「んなもん最初から重々承知よb」
乱 「なんだカラス、びびってんのか?」
カラス 「ん、んなわけねぇだろ! 乱さんこそ、手が震えてんじゃねぇのか?」
乱 「おまえが震えてるからそぉ見えるんだろぉが…」
カラス 「うぐぅ・・・」
猫 「元気がよくてよろしい^^」
しゃむ 「ほんま、こんなときでもかわらんなぁカラスは」
カラス 「みんなまでいうことないだろ;」
乱 「アーシアさん、お願いします。」
アーシア 「みなさん、覚悟はいいですね?」
乱 「ん」
カラス 「おうよ!」
しゃむ 「おっけぇ!」
猫 「k」
ひさい 「うむ」
銀 「kk」
Last 「おう」
花梨 「うん」
音葉 「んむ」
華 「ワクワク」
あずき 「おっけぇ☆」
絶 「お願いします。」
航 「ばっちこ~い」
アーシア 「それでわ、乱様にこの小型時空転移装置をわたします。 これは、触れている者、そしてその触れている者に触れている者全員が違う時空に飛ぶことができます。 その装置には、近似地の未来の座標を記憶させてありますので、あとはボタンを押していただければ転移できます。」
乱 「わかりました、色々とありがとうございました」
アーシア 「くれぐれもお気おつけて、この時空を救ってくださると信じていますよ」
乱 「みんな、俺の肩に手を」
パタッ、パタパタパタパタパタッ
乱 「全員おいたか?」
カラス 「た、たぶん全員だとおもうよ・・・」
あずき 「あれれ~? カラス、手が震えてるよ?」
カラス 「な、なにいってんだよ! んなわけねぇだ桃饅頭!」
乱 「じゃぁもっとシャキっとしろ! 未来ではそんなの通用しねぇぞ」
カラス 「・・・・・・お、おう」
猫 「うむ、いい師弟関係だね」
銀 「ほんと、カラスにはもったいねぇな」
カラス 「銀! 余計なこというな・3・」
銀 「ははっ、へいへい」
華 「乱さん、行く前に一言おねがいします!」
乱 「一言?、ん~・・・ 早く帰ってきて、みんなで飯くうぞ~~・・・」
ひさい 「ガクッ; なんだそりゃ;」
乱 「ごめんごめん; まじめにやるよ・3・」
乱 「みんな、こっからは何が起こるかわかんねぇ、もしかしたら死者がでるかもしねぇ
全員がこうやって帰ってこれるのを祈る、それ以外、個々の全力をだして、時空安定装置をもってかえるぞ、準備はいいな!」
一同 「おう!」
・・・カチャ シュバ!・・・
アーシア 「・・・たのみますよ、あなたがたはこの時空の希望なのですから」
カラス 「あ、頭がぁ;」
銀 「時空移動って・・・こんなつらいのか・・・」
音葉 「あ!?」
Last 「っとあぶねぇ、しっかりつかまってろb」
音葉 「ありがと・・・Lastly」
カラス 「意識がとびそうだ・・・」
しゃむ 「ほら! しっかりせなカラス! グイ!」
カラス 「ふぎゃぁ!」
花梨 「・・・・・・」
乱 「どうしたうよ花梨、いまさらもどれねぇぞ」
花梨 「わかってる・・・、絶対全員生きてかえるんだ・・・」
乱 「ははっ、おうb」
“未来で指くわえてまってな! アウフヘーベン!”
ついに未来へ飛び立ったギルドメンバー
ここからは先の見えない旅になるだろう 帰ってくるころには全員はそろっていないかもしれない でも信じあえる仲間がいるから、おもいっきり暴れられる・・・
舞台は、未来へ・・・
To be continue…
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