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|  | 高橋竹山生誕100年記念CDが完成 |  
 
津軽三味線の名人・初代高橋竹山(1910〜98年)の生誕100年記念CD「至芸の旅」が完成した。竹山が76歳の時に唯一行った米国公演で演奏した入魂の音色など、未公表の貴重な音源を20曲集めた。孫の高橋哲子さんは「ファンにとっても出合ったことのない新しい竹山の音ばかり。竹山を知らない若い人も含め多くの人に聴いてもらいたい」と話している。|   |  | 完成した高橋竹山生誕100年記念CD「至芸の旅」 |  | −PR− 
 
 
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 CDは、哲子さんが代表を務める高橋竹山生誕100年CD制作委員会が制作。委員の民謡研究家松木宏泰さんらが、CDなどで公開されていない音源を探して、編集作業に当たった。
 
 86年の米国公演では、ニューヨークやロサンゼルスなどを回ったが、その時撮影されたビデオが残っていた。この中から、「三味線じょんから」、「即興曲『岩木』1986」など4曲と語り部分を抜き取った。
 
 哲子さんは「竹山にとって戦争相手国だった米国での公演は特別な思いがあったのだと思う。三味線がうなりを上げ、いつもより強い思いが伝わってきた」と語る。哲子さんによると、第2次大戦中は竹山がちょうど門付けをしていたころで、「こんな時代に三味線なんて…」と人々から罵倒(ばとう)された。そんな苦い経験からか、竹山は常々「戦争は嫌なもの、絶対にしてはいけない」と口にしていたという。
 
 亡くなる2年前、85歳の時に青森市のホテルで行ったライブからは「津軽三下り」など2曲を収録。この時既に病に侵されていたが、哲子さんは「聴いてくれるお客さんのために、竹山が気力をふり絞って演奏した力みなぎる音色」と話している。
 
 このほかCDには「南部あいや節」などの南部民謡4曲、「平内祭り笛」など笛の音も2曲入っている。
 
 CDは2千円(税込み)。県内の書店やCD店で販売している。問い合わせは同委員会(電話017-755-2079)へ。
 
 
 
		
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