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夢を持つ大切さ、感じて欲しい 「矢島美容室」石橋貴明

2010年5月15日

写真:石橋貴明=郭允撮影拡大石橋貴明=郭允撮影

 とんねるずとDJ OZMAが扮装を凝らした音楽ユニット「矢島美容室」が、そのまま出演する「矢島美容室 THE MOVIE」が各地で公開されている。主演の石橋貴明が、この破天荒な映画に込めた思いとは。

 米ネバダ州で美容室を営む矢島家。元ダンサーの母と2人の娘の前に、素のとんねるずとDJ OZMAが現れ、日本デビューが決まる。屋号の「矢島美容室」のユニット名で売れれば、失跡した父と再会できる……。

 音楽ユニットの「矢島美容室」は、フジテレビのバラエティー番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」で生まれた。母マーガレットは木梨憲武、金髪をなびかせる長女ナオミはDJ OZMA、アフロヘアの次女は石橋という配役だ。

 「脚本は新たに練り上げたもの。漫画やドラマの映画化が多い風潮に一石投じたかった」と言う。また、「年齢を重ねていくと、ベテラン扱いされてしまう。まだまだ現役だよと、アピールしたかった」とも。

 その思いの裏側を語る。「美空ひばりさんに『芸能生活は売れてからカウントしなさい』と言われた。全国区になれたのは『雨の西麻布』がヒットした1985年。そこからがスタートだと思っている」。以後の25年の月日は、まだ「浅い」のか。

 「若いころ、実力も何の裏付けもないのに有名になる、ナンバー1になるという意思を曲げず、公言した。自分を勇気づけていたのかもしれないが、今の自分があるのはそのおかげ。安直に『夢を持て』と言うのは恥ずかしいが、その思いを、この映画から感じとってほしい」

 映画には、長女があこがれるスターに松田聖子、次女のライバルに黒木メイサ、母が働くストリップ小屋の従業員に伊藤淳史。展開の山場はミュージカル仕立てというにぎやかな趣向だ。(小林裕子)

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