鶴岡八幡宮:「無事に育って」…移植の大銀杏を一般公開

2010年3月18日 11時25分 更新:3月18日 13時28分

開放された大石段で、移植された大銀杏を見ながら歩く参拝者=鎌倉市の鶴岡八幡宮で2010年3月18日午前9時半、吉野正浩撮影
開放された大石段で、移植された大銀杏を見ながら歩く参拝者=鎌倉市の鶴岡八幡宮で2010年3月18日午前9時半、吉野正浩撮影

 神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮(吉田茂穂宮司)で18日、強風で倒れた大銀杏(おおいちょう)が一般公開された。午前6時の開門とともに参拝者が訪れ、樹齢1000年とされる神木の再生を祈った。

 大銀杏は高さ約30メートル、幹回り約6.8メートル。かつて源実朝を暗殺した公暁が潜んでいた「隠れ銀杏」と伝えられる。本殿に向かう大石段の脇に立っていたが、雪交じりの強風で10日朝、根元付近が折れて倒れた。

 八幡宮は、根からひこばえ(幼木)が芽吹くのを待つとともに、残った根の脇に幹の下部(約3.6メートル)を植え付け、幹が根付く可能性に期待。17日に植え付けが終了した。

 参拝に訪れた同市雪ノ下1、喫茶店経営の木村輝章さん(67)、ヒロ子さん(64)夫妻は「倒れた日は眠れなかった。移植したイチョウも新しいひこばえも、無事に育ってほしい」と話した。【吉野正浩】

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