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口蹄疫:感染疑い 聞き取り調査継続 知事「精神的ケアなど対応」 /宮崎

 ◇川南町で4例目確認

 都農・川南両町の畜産農家3戸で家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)に感染した疑いのある牛が確認された問題で、東国原英夫知事は22日、両町の対策本部や国道沿いなどに設けられた消毒ポイントなどを視察した。また、同日夜、農林水産省と県は、川南町内で4例目となる感染疑いのある牛2頭が確認されたと発表した。感染疑いが確認されたのは、4農家14頭となった。また、この日行われる予定だった小林地域家畜市場の子牛の競り市は中止された。【木元六男、小原擁】

 農水省と県は22日夜、川南町の肉用牛繁殖農家(計65頭)で、新たに口蹄疫の疑いが強い牛2頭が確認されたと発表した。この農家は、同町内で発生した2例目の農家から北西に約200メートル、3例目の農家から南西に400メートルに位置。口蹄疫の症状のある3検体を動物衛生研究所で遺伝子検査したところ、2検体で疑いが強いことが確認された。

 ■現地視察

 川南町の内野宮正英町長から「農家などからの問い合わせに24時間体制で対応している」との説明を受けた知事は「農家の精神的ダメージは大きいはずだ。経済的だけでなく、精神的ケアなどにも素早く対応したい」と語った。この後、都農町に足を運んだ。

 県は21日までに都農町の1例目の発生場所から、半径3・5キロの範囲内の畜産農家に対して電話による聞き取り調査を終えた。対象は63戸で、発生が疑われる3戸以外からは異常があるとの報告はなかった、としている。今後、範囲を拡大してさらに聞き取り調査を継続する。

 ■県西地域でも影響じわり

 移動・搬出制限区域外の県西地域でも影響が出てきた。同地域は県内最大の畜産地帯であり、警戒も強まっている。

 小林市の小林地域家畜市場はこの日予定していた子牛競り市を中止した。病気のまん延防止を理由に同日午前8時過ぎ、県対策本部から要請があり、受け入れた。出場予定の約500頭は9時15分からの競り開始を前に既に集まっていたが、中止決定を受けて引き揚げた。競りはこの日まで、3日間の予定だった。

 都城市は三股町やJA都城など4機関・団体と協力し、国道10号と269号の宮崎市境に消毒ポイントを設置し、市内に入る家畜輸送車や飼料運搬車の消毒を始めた。

 搬出制限区域外のため法定義務はないが、「畜産地帯であり、農家の不安もある。侵入を防ぐ」(市畜産課)として自主的に設置した。午前5時から午後8時まで。

毎日新聞 2010年4月23日 地方版

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