Yahoo!ブックマークに登録

2009年08月26日

『ドクターカー』医師が現場へ

『ドクターカー』県内初導入 『攻めの救急』 医師が現場へ



医師が自ら運転して救急現場へ向かう

乗用車型の「ドクターカー」を、足利赤十字病院(足利市本城)が

栃木県内で初めて導入し、救命救急センターで運用を始めた。

重症患者の早期治療が最大の目的だが、

医師不足により崩壊しつつある地域救急医療体制の改善に

向けた起爆剤としても期待が掛かる。



ドクターカーは乗用車に赤色灯を付け、緊急自動車として登録。

救急車と同じように緊急走行が可能なため、

救急専門医や看護師がいち早く直接現場に行って治療できる。


活動範囲は足利、佐野両市に、群馬県桐生、太田、館林、

みどり各市を加えた「両毛医療圏」。

各消防本部と協定を結び、要請に応じて出動する。


同医療圏唯一の三次救急医療機関に指定されている同センターでは、

佐野市民病院の二次救急休止などで軽症患者の搬送が増加。

高齢化が進んでこの十年間で救急搬送患者数が

五割以上増えたこともあり、重症患者の受け入れが難しくなっている。


このため、プレホスピタルケア(病院前救急診療)の充実が急務に。

救急活動の中心になっている救急隊員は処置や

薬剤使用に制限があり、医師が現場に駆け付けられる

ドクターカーが果たす役割は大きい。


また、県内の院外心肺機能停止患者の蘇生(そせい)率は

11%(二〇〇六年度)と、全国平均20・5%の約半分。

県内十三基幹病院の常勤医が二〇〇〇年から〇七年までで

一割以上減ったことが原因の一端とみられている。


ドクターカー導入で蘇生率アップにつながる可能性もあり、

同センターの小川理郎(さとお)所長は

「救える命を救えない方がつらい。

病院で待つのではなくて、外に出て早めに治す

『攻めの救急』だ」

と意欲を示している。




2009/8/26  東京新聞


posted by 医師のコンサルタント at 11:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 医師 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/126510740
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック