B型肝炎感染被害で電話相談
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B型肝炎感染被害で電話相談

5月15日 12時20分

B型肝炎をめぐる集団訴訟で和解協議が始まることになったのを受けて、原告の弁護団が電話相談を実施し、患者などから裁判に参加したいといった相談が寄せられています。電話相談は、15日午後6時まで、電話番号・03−3355ー1290で受け付けており、弁護団は、予防接種による感染が疑われる人には集団訴訟への参加を促したいとしています。

電話相談は、子どものときの予防接種によってB型肝炎ウイルスに感染した人などを対象に、東京の弁護士5人が受け付けています。集団訴訟は、全国10か所の地方裁判所で、B型肝炎の患者や遺族あわせて420人が国に賠償を求めており、国は14日、札幌地裁の勧告に応じて和解協議に入ることを表明しました。15日の電話相談では、ウイルスに感染した人や肝炎を治療中の人たちから裁判に参加したいといった問い合わせが相次ぎ、弁護士が症状の内容や予防接種を記録した母子手帳があるかなどを確認していました。相談に応じた小部正治弁護士は「これまで差別や偏見を恐れてB型肝炎のことを言い出せなかった人たちが大勢いるので、裁判で救済につなげたい」と話しています。