大学評価:「外国企業、韓国の卒業者を低評価」

外国企業専門のヘッドハンターに聞く

 ソウルにある名門K大学の経営学科を卒業したイさん(26)は昨年、米国の大手保険S社や靴流通業のD社など、現地企業2社に応募した。イさんは平均Aのトップ成績を収め、1年間イギリスで研修を受け、TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)は950点台という最高レベルのスペック(外的条件)の持ち主だ。しかし、テレビ面接を行った人事担当者は、「英語が上手な人は米国にも多い。あなたの能力は何なのか」と尋ねた。イさんはK大学がどれほど優秀な大学で、どのようなことを学んだのかについて、流暢な英語で説明したが、反応は思わしくなかった。結局、2社とも不合格だった。

 外国企業専門のヘッドハンターは、「韓国の名門大の卒業証書は、国際舞台では大きな意味を持たない」と口をそろえる。

 韓国の大学のブランド価値に対する評価が低い上に、大学が「顧客(海外企業)」が望むような教育を行っていないからだ。

 ヘッドハンティング会社HRコリアのチェ・ヒョジン代表は、「事例中心の授業を経験したことがない韓国の大学生は、入社後、問題に直面したとき、解決しようとするよりも、できない理由を並べる人の方が多い。大学が正解か不正解かを問う注入式の講義ばかりを行っているため、外国系企業が韓国の大学出身者を低く評価している」と指摘した。

 米国やシンガポールなどへの海外就業を斡旋(あっせん)しているYNGキャリアのチョン・ダニエル氏は、「海外企業は名門大の卒業生よりも、語学能力や実務経験が豊富な人材を好む」と述べた。

 総合人材コンサルティング企業テンプスタッフ・コリアの関係者は、「外国系企業は最近、英語や実習中心の教育を行っている韓東大の卒業生を好む傾向がある。企業は、個人の実戦能力を育成するような教育を行う大学の卒業生を求めている」と話した。

【大学評価チーム】

アン・ソクベ次長待遇

兪碩在(ユ・ソクチェ)記者

李智恵(イ・ジヘ)記者

キム・ヨンジュ記者

オ・ヒョンソク記者

大学評価事務局イ・ウンジ

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
関連記事 記事リスト

このページのトップに戻る