自民党:青木幹雄氏、参院選出馬を断念 脳梗塞で入院

2010年5月15日 10時11分 更新:5月15日 13時14分

自民党の青木幹雄前参院議員会長
自民党の青木幹雄前参院議員会長

 自民党の青木幹雄前参院議員会長(75)が体調不良を理由に今夏の参院選島根選挙区からの立候補を断念したことが15日、わかった。同党の細田博之前幹事長(衆院島根1区)が同日、松江市内で開かれた青木氏の事務所開きで説明した。青木氏は1月に出馬表明し、5選を目指して活動を続けていたが、13日に島根県雲南市内で集会中に体調不良を訴え、出雲市内の病院に入院した。事実上の政界引退となる。

 青木氏の長男で秘書の一彦氏(49)は、青木氏の病名を「脳梗塞(こうそく)」と説明。県連幹部によると、意識があり、話はできるものの、言葉に詰まることもあるという。

 青木氏は14日に入院先の病院で県連幹部に「残念だが(出馬を)断念せざるを得ない。県民に迷惑をかけるわけにはいかない」と伝えたという。青木氏の立候補断念に伴い、党県連は後任候補の人選を急ぐ。

 青木氏は故竹下登元首相の秘書、島根県議を経て、86年に同選挙区で初当選し、連続4回当選。小渕、森内閣の官房長官を務めた。自民党参院幹事長、議員会長在職中は「参院のドン」と言われた。今回の参院選にあたり、党内では世代交代を求める中堅・若手議員から青木氏を公認しないよう求める意見も出たが、谷垣禎一総裁は過去の実績を踏まえ公認した。【木下訓明、細谷拓海】

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