リンクとかはご自由に.
Q書籍の目次からコピーをとるのではなくて,検索で書籍の中身をとるのか?
A.書籍の目次の項目はクリックすると別の項目に強制的に飛ばされるものがある.(今日の診療指針2006の II疾患編-1.救急疾患の急性腹症 など)
これに引っかかると永遠に堂々巡りとなったり間を飛ばしたりすることになる.もっともこれは今日の診断指針だけの現象なのか,他の書籍でもそういう強制飛ばしがあるのかは不明.検索結果はこういった強制飛ばし項目は引っかからないので,検索で項目を得るようにしている.
PDA上でEBPocketで検索することを前提に書いている.
検索にはいろいろ制約がある.コツが分からないと上手く目的のものが検索できない.面倒くさいだろうが読んで欲しい.
EBStudioは「連続した半角英数字」,「連続した全角カタカナ」,「連続した漢字」を自動的に条件検索キーワードとして拾っている.この"連続した"とはデフォルトでは3文字以上の連続に設定してあり,各自EBStudioで変更可能である.
例えば,
AIDS(後天性免疫不全症候群, Acquired Immune Deficiency Syndrome)は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が原因である. |
という文章からは条件検索キーワードとして,
AIDS ( 後天性免疫不全症候群 , Acquired Immune Deficiency Syndrome )は、ヒト 免疫不全 ウイルス ( HIV )が原因である. |
赤字の部分が条件検索キーワードとされる.このため"免疫不全症候群"や"免疫不全ウイルス"では条件検索でヒットしない.
大文字小文字は区別されないのでaids,hivはヒットする.
ひらがな・カタカナは区別されるので"ういるす"はヒットしない.
また,仮に連続文字数を"5文字以上"と設定すれば,AIDS,免疫不全,ウイルス,HIVも条件検索キーワードから外れることになる.
もう少し例出すと,
・"リン酸コデイン"で検索してもカタカナと漢字交じりなので条件検索でヒットしない.この場合は"コデイン"で検索するか,全文検索するしかない.
・"喘息"で条件検索しても"小児喘息"は引っかからない.(しかし,小児喘息の項目には"喘息発作"という単語が出てくる頻度が高いのであまり問題にならないだろう)
細かくはEBStudioのヘルプで条件検索の仕様を読むこと.
前方一致や後方一致は表記文字でしか検索できない(×いがん,○胃癌)し,そもそもあまり引っかからない.
ただし,医学大辞典だけは前方一致で表音文字検索ができ,有用である(いがん,イガンも可).条件検索も表音文字検索可能になっている.
治療薬マニュアルの薬はジェネリック薬も含め成分名,商品名ともにクロス検索でひらがな,カタカナが可能にしてある.(はるしおん,ハルシオンともに可)
ただし漢方はひらがなはダメ.(×しょうさいことう,○ショウサイコトウ,○小柴胡湯)
全文検索は,串刺し検索をoffにしてやるなら実用的である(ただし医学大辞典は30秒ほどかかる).例えば,"うつ病"という単語は仕様上の制約で条件検索では検索できないので全文検索が有用になる.また貧弱なPDA機種ではフリーズするかもしれない.
要するに
薬はクロス,それ以外は条件検索!
カナ漢字交じりで検索するな!
ということである.
最後に,薬で輸液や血液製剤を中心に,上手く検索にヒットしないケースが多々ある.また,上手く動作しないリンクもたくさんある.