「状況わからず混乱」　リビアでの墜落事故で救出の少年

　ロイター通信によると、リビアのトリポリ国際空港で１２日に起きたアフリキーヤ航空機の墜落事故で、オランダ外務省は１３日、ただ一人奇跡的に救出されたオランダ人少年は南部ティルブルフ出身のルーベン君（９）だと明らかにした。医師は「（ルーベン君は）周囲の状況をのみ込めておらず、混乱している」と説明。足を４カ所骨折しているものの、容体は安定しているという。

　ＡＰ通信によると、ルーベン君は両親と兄（１１）とともに事故に遭ったが、まだ家族の死は知らされていないという。

　フランス公共ラジオなどが伝えたオランダ紙の情報によると、ルーベン君は父（４０）と母（４１）の結婚記念日に合わせ、兄も含めた一家での旅行の帰りだったとみられている。

　ルーベン君の年齢は、当初１０歳と伝えられたが、その後在リビア・オランダ大使館員により９歳と確認された。（共同）