【ニューヨーク=山川一基】14日のニューヨーク外国為替市場は、欧州経済への不安からユーロが売られ、ユーロは対ドルで急落。午後5時(日本時間15日午前6時)時点で前日比約0.02ドル安の1ユーロ=1.23ドル台半ばと、2006年4月以来、約4年ぶりの安値水準となった。対円でも一時、1ユーロ=113円台半ばまで値下がりした。
比較的安全とみられた円は買われ、一時1ドル=91円台後半まで上昇。午後5時時点では前日比30銭円高ドル安の1ドル=92円39〜49銭。
同日のニューヨーク株式市場は、リスクを回避するために株式が広く売られ、大幅続落。大企業で構成するダウ工業株平均は一時、前日終値比で245.70ドル(2.28%)安の1万0537.25ドルをつけた。ダウ平均を構成する30社すべてが値下がりし、終値は162.79ドル(1.51%)安の1万0620.16ドル。ハイテク株主体のナスダック総合指数は前日比47.51ポイント(1.98%)安の2346.85。
これに先立つ欧州株式市場でも、仏株価指数が5%近く下落したほか、英・独指数も3%強下げた。
一方、安全資産として金が買われ、ニューヨークの金先物市場では一時、指標となる価格が1トロイオンス=1249.7ドルの史上最高値をつけた。