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【芸能・社会】

かわいのどか 乳がん告白

2010年5月15日 紙面から

「いまは一日が一生の気持ちで過ごしています」と語る、かわいのどか=東京・内幸町で(坂本亜由理撮影)

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 テレビ朝日系の時代劇「必殺仕事人」などでおなじみの女優かわいのどか(51)が乳がんの手術を受けていたことが14日、分かった。

 本紙の取材に応じたかわいによると、自宅がある横浜市内の病院で4月中旬に左乳房の腫瘍(しゅよう)の切除手術を受け、同月末に退院した。今月14日からは放射線治療が始まった。2カ月間続く放射線治療をはじめ、年内いっぱいは治療に専念する。

 かわいは「本当にいろいろ勉強になっています。前向きに受け止め、元気になって復帰できたら、私の経験を、皆さんに伝えていける活動にもかかわっていきたい」と話し、がん克服に強い意欲を見せた。

 かわいは、今年2月に横浜市が配布した、乳がん検診の無料クーポンを使って診断を受け、乳がんとわかった。「ずっと以前から左胸にしこりがあるのを感じていたんですが。仕事に追われたりして、検査を受けるのが遅れてしまった」。腫瘍は2・5センチ大の大きさがあったという。「5段階でいえば、進行の程度はステージ4だ、と。担当医には初期ではない、と言われました」。手術は乳房を温存するかたちで行われ、右胸にあった良性のしこりも、将来のリスクを回避するため切除したという。

 かわいは「Iカップの私の胸はギザギザだらけで、まるでピカソの絵の乳房です!」と持ち前の明るさで笑い飛ばしながら、「夫や母あてに遺書も書きました。泣いたのはこの時だけ。死を受け入れる覚悟もしていますが、できるなら、病気のこと、早期検診の大切さ、がん保険の必要性など、みなさんに伝えていく生き方ができれば」。

 手術を受けた4月19日は、4回目の結婚相手となった会社員の夫(52)との5回目の結婚記念日だった。かわいは「まさか手術の日に重なるなんて。夫の応援を受けながら、いまは一日が一生の気持ちで過ごしています。精いっぱい生きたい」と気丈に話した。

 

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