クリントン米国務長官(UPI=共同)
【ワシントン共同】日米外交筋は14日、クリントン米国務長官が21日に日本を訪問し、岡田克也外相らと会談、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題や、北朝鮮による攻撃説が強まっている韓国海軍哨戒艦沈没について協議することを明らかにした。クリントン長官の訪日は、昨年2月以来2度目。
日米両政府は、日本が提示した原案を基に、実務者レベルで既に本格的な協議を実施。今回の外相会談では「日米間で大きな方向性について合意する可能性もある」(国務省筋)とみられ、23日にも沖縄を再訪問する予定の鳩山由紀夫首相は、決着への弾みにしたい思惑だ。
クリントン長官は、24〜25日に北京で開かれる閣僚級の「米中戦略・経済対話」の出席と、上海万博視察のために中国を訪問する。日本には訪中前に立ち寄る形で宿泊せず、21日中に中国に向かう予定。訪中後には韓国も訪問する方向で調整している。