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路上生活者は、他業自得の被害者
ハートmixiのマイミクMatthewさんの日記を転載させていただきますハート

日本の路上生活者に至る背景がとても分かりやすく説明されていますず〜〜〜っと疑問に思っていたことがわかって 胸がスッキリしましたラブ
是非みなさんにも知っていただけたらと思います。

以下、Matthewさんの日記の転載ですハート
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路上生活者・野宿生活者(いわゆるホームレス)の人が、 自業自得の怠け者という、 まったく事実誤認のガセが、 日本では広がってますが、 そうではない、ということ。

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路上生活者に対する、ほんとにいわれ無き差別は、 ハンセン病に対するいわれなき差別と根幹は同じです。

複数の路上生活者に話されたら分かると思いますが、 彼ら・彼女らは二つのパターンの犠牲者です。

1つは、彼ら・彼女らに責任がまったくなく、 知的・精神的・身体的障がいをもつ、 親に捨てられるなど家庭が破壊されているパターン。

その人達が、定職に就くことはまず不可能です。
ご存知のように、日本の建築や港湾・運送積み下ろしなどの肉体労働は、 戦前からほぼ100パーセント、日雇い労働であり、
今日から、三ヶ月、青森の現場に行き、その現場が終わると、 福島県のダム工事現場に、二ヶ月行くとかいう、日本国中を転々とする、 「家を持たない」「家族を持たない」という、 システムによって成り立っているわけです。
(実は、この日本の巨大建設会社、巨大荷役会社のシステムは、 戦争中の、外国人強制連行、強制労働のシステムをそのまま、 戦後も使ったものです)

つまり、一度、この肉体労働に入ると、 家族も家ももてず、保険もなく、云々という、ちょっと体を悪くすれば、 野宿は必至というシステムなのです。
だから、野宿労働者は、その人が悪いのではなく、 日本の社会のシステムが、そのような「使い捨て」を、 常態化してきたことの現れなのです。
つまり、日本の国の問題を責任転嫁されちゃった 被害者なのです。

自己責任、自業自得だって!
そうではない。責任とるべき人間が責任とらなかった、 他業を責任転嫁されちゃった被害者なんです。

去年、ケニアから8人の大学生を呼んで、 10日間ほど、大阪西成区の釜ヶ崎 (日本最大、3万人の日雇い労働者が住む街、 もちろん、日本一の路上生活者の街でもあります)で、 日雇い労働者の支援をしてもらいました。

日本人学生20人ほどが、 通訳などのサポートに入ってくれたのですが、 びっくりしたことに、 ケニア学生は、路上生活者問題は、路上生活者に責任があるのではなく、
国家や社会の責任と、全員が思っていたことです。 「なぜ、日本社会はこの人達に福祉を適用しないのですか?」と、 僕が怒られたりしました。

対して、日本人学生のほとんどが、 路上生活者はその人の自己責任と思ってました。

しかし、朝6時からの炊き出しのために起きた、 日本人学生(とケニア人学生)を待っていた光景は、 まだ朝日が昇らない午前3時半から、 仕事を求めて、釜ヶ崎の労働センターに並ぶ、 数千人の日雇い労働者の列列列。 仕事が決まったら、昔から愛用のスコップなどを、 (危険なので布で巻いて)建設会社が派遣してきたトラックや、 始発電車に乗り込む人人人人人。

しかし、一年間に2000〜3000人が事故死し、 20万人〜30万人が重傷事故に会うという、
きつい仕事なので、手や足に事故の後遺症がある人もいて、 そのような人は、当然仕事がなかなか見つけられずに、 路上生活に出る。
だいたい、朝6時には、喧騒が終わる。
その光景を二、三日みて、 「ホームレスは怠け者」などという、 全くの誤解を持っていた日本人学生は、 自分の偏見を反省してました。


もう一つのパターンがあります。
それは、障がいとか、孤児とかでななく、 路上生活をしている人に共通の「心のあり方」です。

その人達はまずほどんど、 非常に保守的な教育の被害者です。

つまり、例えば、中学生の時に集団就職で都会に出てきたときに、 偉そうにする村の有力者、学校の先生、そして親から、 「故郷に錦を飾るまで帰ってくるな」と、 徹底的に教育を受けている。

集団就職でない場合でも、親や教師、親戚や近隣から、 「男は人様のやっかいになるな!」と、 徹底的に教育されている。

じつは、世界のホームレスは日本以外は、 女性や子どもも多い(特に子どもが多い)。
しかし、日本の路上生活者・野宿生活者は、 ほぼ100パーセント(炊き出しの列に並ぶ1000〜1500人の中で、 女性は1人か2人です)が、 男性というのは、ここに原因があるのです (しかし、数年前まではまず女性の姿はみませんでしたが、 今はごくすくないとはいえ、存在します)。

つまり、「福祉や社会に迷惑をかけられない」と、 無理に無理を重ねた生活をしてきた、 非常に、責任感の強すぎる人であるから、 路上で生活をせざるをえない状態になったのです。

それから、1つ、すごい事実を教えましょう。

ハンセン病は12年間まで、日本では、法的には、 治っても療養所を出れなかったですね。 でも、その法律には、なんの医学的な理由もないので、 法律では禁止されていたが、 園長や医師が「法律を弾力的に解釈して」、 社会にでた回復者の人もいましたよね。

実は実は、西日本の療養所の場合は、 大阪に、その釜ヶ崎があったので、 「釜にいけば、ハンセンではないけど、 家庭を持てず、独りぼっちだけど、 仲間と助け合って生きている何万人の人がいる」

そして、「その人達は過去や故郷のことを自分が考えると、 辛くなるので、他人にもその過去をあまり聞かない。 だから、ここに来たら、自分が療養所にいたことを、
知られずにすむ。 また、知られても、仲良くしてくれる」

だから、ものすごくたくさんの療養所から出てきた人が、 釜ヶ崎で生活してたんです。

僕が今、サポートしている社会復帰者も、 療養所出てから、しばらく釜ヶ崎のドヤ(一日200円〜800円で住める 安い宿)に住んでいました。


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今回の記事を読んで本当によかったです!正しい知識を得ること、真実を知ることは本当に大切。 本当にいつもありがとうございます☆
りのもガンバリマス ぴかぴか


私も一度、炊き出しに参加させていただこうと思っていますぴかぴか
物事の「背景」を知ることは とっても大事ですねっ(*'-'*)ノぴかぴか


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