堀内氏事務所開き「基盤整った」

　夏の参院選比例区に自民党から出馬予定のプロ野球前巨人監督、堀内恒夫氏（６２）が１４日、東京・文京区で事務所開きを行った。ジャイアンツカラーのオレンジの勝負ネクタイをしめた堀内氏は「ようやく基盤が整った。ここから全国を回り、できるだけ多くの方にお会いして、触れ合って、私の気持ちを伝えたい」と決意を述べた。

　こだわり抜いた事務所だ。東京ドームのすぐそばにあるビルの４階で、窓からはドームの白い屋根がはっきりと見える。「僕も今日初めてきたが、本当にいいところだねえ」と感慨深げに話した。開所式ではともにＶ９時代を築いた王貞治ソフトバンク球団会長から「目指せ！　総理大臣」という祝電も届けられ、「ちょっとオーバーだけど、ありがたい。身が引き締まる思いです」と笑顔だった。

　今回の参院選は、たちあがれ日本から中畑清氏、民主党から谷亮子らスポーツ界から続々と出馬表明が続く。「向かう方向は同じかもしれないが、党が違う。連絡を取るつもりはありません。相手がどうこうではなく、ライバルは自分自身」とマイペース宣言した。１６日には、地元山梨県甲府市で初の街頭マイクを握る。「握手で手が腫れてもいい。もう投げるわけじゃないですから。それぐらいの覚悟でやります」。思い出の地からスタートする夏への戦いに気合を入れ直していた。【石井康夫】

　［2010年5月15日9時42分　紙面から］