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女児に性的暴行容疑の男、「休日の学校によく侵入」供述

2010年5月15日5時0分

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 小学生の女児に性的暴行を加えたなどとして男が福岡県警に逮捕された事件で、男が「普段から休日の学校に侵入し、中で遊ぶ子どもに声をかけていた」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。写真撮影などと言って連れ出していたとされる。小学校の多くは休日に学校を一般開放しており、県警は安全管理の徹底を呼びかけている。

 逮捕されたのは同県飯塚市内の無職、平川岳史容疑者(45)。県警少年課などによると、昨年2月、ホテルに小学生の女児(11)を連れ込んで性的暴行を加えたり、わいせつな画像を撮影したりした疑いがある。平川容疑者は昨年11月と12月にも、この女児が通う小学校の教室で、この女児や別の女児2人の裸の画像を撮影したなどとして、強制わいせつなどの罪で4月までに起訴されていた。

 捜査関係者によると、平川容疑者は「15年ほど前から小学生にわいせつ行為を繰り返していた」と供述。当初は公園で声をかけていたが、その後、休日に校庭開放などで学校に子どもが集まることを知り、侵入するようになったという。

 チアリーダーの衣装を見せて「写真を撮ってあげる」などと誘い、応じた子どもを別の場所に連れて行き、裸を撮影するなどしていたらしい。自宅からは小学生とみられる女児15人の画像が入ったUSBメモリーが見つかった。

 文部科学省の2008年度の調査では、全国で、近隣住民などに運動場を開放している小学校は87.2%、体育館については95.1%に上る。休日や夜間、住民のふれ合いの場や子どもたちの安全な遊び場として門を開く学校が多い。今回の事件では、そうした学校職員が少なくなる休日が狙われた。 事件後、県警が一部地域で休日や夜間時の学校の開放状況を調べたところ、門が開けっ放しだったり、校内を生活道路に使われていたりしていたところもあったという。県警は学校の管理の徹底を県教委に呼びかけたほか、引き続き開放状況の調査を進めている。県教委は「研修会などを通じて、不審者侵入などへの安全対策を行いたい」としている。(河村能宏)

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