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来ないiPad 個人輸入、届けば中身カラッポ 国際郵便NY経由に被害集中 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:アップル
米国で今年4月に先行販売された米アップル製の新型多機能情報端末「iPad(アイパッド)」をめぐり、日本発売が待ちきれず、米国の知人や業者を通じて個人輸入した日本のユーザーの元に、商品が入っていない空箱が届く被害が相次いでいることが14日、分かった。いずれも国際スピード郵便(EMS)を利用し、ニューヨーク経由で届いた荷物で、流通過程で何者かが商品を抜き取った疑いがある。iPad人気の副産物ともいえるトラブルに被害にあったユーザーは落胆を隠せない。
「荷物を受けとった瞬間、あまりにも軽いので、すぐに何も入っていないと気付いた」
科学作家の竹内薫さんもその一人。iPadの使用感をいち早く記事にしようと、4月15日にネット通販の米アマゾン・ドット・コムの出店業者に注文し、EMSで商品を送ってもらった。費用は送料込みで約700ドル。到着を心待ちにしていた竹内さんは、荷物の状況をインターネットで追跡できるサービスを利用、ニューヨーク経由で18日に成田空港に荷物が届き、21日に税関を通過したことも確認した。
ところが、22日午前に自宅に届いた荷物は、無理やり開けられた形跡こそなかったが、箱いっぱいに緩衝材が詰まっていただけだった。竹内さんは「注文から1週間、心待ちにしていたので、魂が抜けたようになってしまった」と話す。
送られてきた箱はアップル社のものではなかったものの、箱に付けられた通関手続き書類の品名欄に「iPad」と記入されており、配送にかかわる関係者であれば、だれにでも中身が分かる状態だった。