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◆女子プロゴルフツアー フンドーキン・レディース第1日(14日・福岡県福岡センチュリーGC=6520ヤード、パー72) ソフトバンク・秋山幸二監督(48)の長女でプロツアー初出場の真凛(まりん、13)=福岡インターナショナルスクール1年=が87と崩れ15オーバーの106位、プロの洗礼を浴びた。東尾理子(34)=フリー=も自己ワーストの91をたたき、19オーバーで最下位。途中で左股(こ)関節を痛め、第1ラウンド終了後に棄権した。かつて西武ライオンズの黄金時代を支えた名選手の娘2人が最下位とブービーに沈んだ。横峯さくら(24)=エプソン=ら3人が3アンダーで首位に立った。
ともにプロ野球の監督経験者を父に持つ東尾と秋山が苦戦を強いられた。初のプロツアーで出遅れた秋山は「(セッティングが)ジュニアの大会と全然違いました」と悔しがった。08年の九州小学生大会で優勝し、ベストスコアは69。ドライバーの平均飛距離は240ヤードを誇るが、大きなうねりのある高速グリーンには手も足も出なかった。
偉大な父と一緒にラウンドがしたくて9歳からゴルフを始め、前日には「自分のゴルフができるように頑張れ」とメールをもらった。将来の夢はプロゴルファーで「ショットの正確性とパット、アプローチを磨きたいです」と雪辱を誓った。
6月上旬に米国で俳優・石田純一(56)との挙式を控える東尾は「7~8番あたり」で左股関節を痛め、踏ん張りが利かない状態に。途中棄権も考えたが、今大会は故郷・福岡での開催。「結婚式前最後の試合だし、福岡だからやめたくなかった」。症状の悪化した後半は4ボギー、2ダブルボギー、2トリプルボギーの50。ハーフ50以上は、ホールごとの記録が残る1990年以降のプロ選手で14度目だ。91も自己ワーストを5打更新し、ホールアウト後に自身初の棄権となった。
2人は名球会コンペで一緒に回ったことがあり、東尾は「すごくうまい選手」と秋山の将来性を評価している。名選手のDNAを受け継いだ同志だけに、次は笑顔で再会を果たしたい。
ソフトバンク・秋山幸二監督「何事も経験だよ。一つひとつ経験して、その中で何かをつかんでいってもらえればね」
◆秋山 真凛(あきやま・まりん)1996年10月12日、福岡県生まれ。13歳。9歳からゴルフを始め、08年の九州小学生大会で優勝。得意クラブはウッド。目標とする人は父。志摩シーサイドCC所属。156センチ。
◆西武黄金時代 西武は俊足と長打力を併せ持った秋山と、右のエース・東尾がともに在籍していた1981~88年の8年間でリーグ優勝6回、うち日本一は5回。東尾は通算251勝、秋山は通算2157安打をマークし、ともに名球会入りしている。
(2010年5月15日06時02分 スポーツ報知)