汚職事件で起訴された福岡県添田町の山本文男町長のリコールを求めている住民グループはきょう、リコール請求に必要な数の署名が集まったと発表しました。
今後、署名が有効と確認されれば町長の進退を問う住民投票が実施されます。
リコールを求められている、添田町の山本文男町長は今月8日、町内で開かれた祭りに姿を見せました。
たすきには「防犯運動」の文字。
山本町長は福岡県町村会を舞台にした汚職事件で贈賄の罪で起訴されています。
町議会から辞職勧告を受けましたが、自らは辞職しない意思を表明しています。
「私は町民の皆さんの意思に従います」(添田町・山本文男町長)
「町長は民意に従うと言うだけでどうやって民意をはかるか示しません」(町長リコール派町議の街頭演説)
山本町長のリコールを求める町民は先月21日から署名集めを始めました。
そして、きょう『山本町長をリコールする会』はこれまでにリコール請求に必要な有権者の3分の1(3,291人)を超える、3,377人分の署名が集まったと発表しました。
有効と確認されれば住民投票が実施され、過半数の賛成で町長は失職することになります。
「民意を出すのは住民投票以外にない。必ず成功させたい。住民のもやもや、民意を吐き出す場を作りたい」(山本町長をリコールする会・矢野一義代表)
有権者の3分の一を超える署名が集まったことについて、山本町長はRKBの取材に対し何も答えませんでした。
リコール請求をめぐり人口1万人あまりの町は二分されました。
町長を擁護する町民もいます。
「そりゃ、町長を支える。あの人の性格からすれば受けてたつと思う。だから住民投票をすればいい。リコール請求は3分の1だが、住民投票は2分の1、過半数が必要だから、それではっきりすると思う」(町長擁護派の町民)
これまで進退については「民意に従う」と述べるだけだった山本町長。
今後行われる住民投票でその民意が示されることになります