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メキシコ湾 原油流出食い止めに新たな「パイプ交換作戦」

5月14日13時30分配信 CNN.co.jp

(CNN) 米ルイジアナ州のメキシコ湾で起きた石油掘削施設の爆発事故で、英BPは13日、海底からの原油流出を止めるための作戦として、破損した原油くみ上げパイプに新たなパイプをつなぐ方法を試みると発表した。

海底の油井から出ているパイプの一部をふさぎ、別のパイプをつなげて、原油を海上の船までくみ上げる計画だ。BPの報道担当者は、新たなパイプを沈める作業を13日夜にも開始すると述べた。

このほかにも、原油の流出口に小型の覆いをかぶせる方法や、破損した防噴装置に古タイヤなどのゴムを詰める方法が検討されている。

米沿岸警備隊のサッド・アレン大将は同日、これらの方法のうちどれがうまくいくか、数日後には結論が見えてくるはずだと述べた。

爆発事故以来3週間、メキシコ湾には日量約5000バレルの原油が流出し続け、米ルイジアナ州沿岸のサンゴ礁にも油膜が押し寄せている。専門家によると、海流や風向きが有利に作用した影響で、過去のタンカー沈没事故のような環境汚染には至っていないが、これらの要因は今後変わる可能性がある。

汚染を食い止めるため、海面の原油の燃焼や回収、化学薬品の散布など、大規模な対策が展開されている。米政府が周辺海域での漁を禁止したため、漁業関係者は空いた船で作業に協力している。

沿岸で漁業を営む男性は、2005年に一帯を襲ったハリケーン「カトリーナ」による被害を振り返り、「ハリケーンが通り過ぎた翌日には復興作業に取り掛かることができたが、今回はこの先どうなるのか、いつ流出が止まるのか、見当もつかない」と、途方に暮れた表情で語った。


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最終更新:5月14日17時18分

CNN.co.jp

 

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