マウスiPS細胞から内耳の細胞…難聴治療に道
5月14日1時42分配信 読売新聞
音や体の傾きを感知する内耳の有毛細胞を、マウスのiPS細胞(新型万能細胞)から作ることに、米スタンフォード大学の大島一男講師らが世界で初めて成功した。
今後ヒトでも実現すれば人工内耳にかわる新しい難聴の治療法開発に道を開きそうだ。14日の米科学誌「セル」に発表する。
大島講師らは、マウスの皮膚から作ったiPS細胞に神経を成長させる化学物質や、ニワトリの内耳のたんぱく質を加えて培養すると精巧な毛を持つ細胞ができていることを顕微鏡で確認した。この細胞を刺激すると、有毛細胞とそっくりな電気信号を出していた。
ヒトの内耳には、有毛細胞が約1万個、ピアノの鍵盤のように整然と並び、様々な高さの音を電気信号に変換している。この信号が脳に伝わることで音を聞き分けるが、この細胞が機能しないと難聴になる。有毛細胞の機能を約20個の電極で代用する人工内耳は、雑音があると聞き取りにくくなる限界がある。
今後ヒトでも実現すれば人工内耳にかわる新しい難聴の治療法開発に道を開きそうだ。14日の米科学誌「セル」に発表する。
大島講師らは、マウスの皮膚から作ったiPS細胞に神経を成長させる化学物質や、ニワトリの内耳のたんぱく質を加えて培養すると精巧な毛を持つ細胞ができていることを顕微鏡で確認した。この細胞を刺激すると、有毛細胞とそっくりな電気信号を出していた。
ヒトの内耳には、有毛細胞が約1万個、ピアノの鍵盤のように整然と並び、様々な高さの音を電気信号に変換している。この信号が脳に伝わることで音を聞き分けるが、この細胞が機能しないと難聴になる。有毛細胞の機能を約20個の電極で代用する人工内耳は、雑音があると聞き取りにくくなる限界がある。
最終更新:5月14日1時42分
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