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【プロ野球】

里帰りブラウン監督 恩返し

2010年5月14日 紙面から

◆楽天6−4広島

 昨季まで4年間指揮を執った古巣広島を相手に、ブラウン監督が白星で恩返しした。9回に2点差まで詰められたものの、勝手知ったる指揮官自らが腕利きの“007”となり、しっかりと勝利をもぎ取った。

 「特別な1日。重要な試合に勝ててよかった。ナイスゲームだった」と同監督。試合前には広島時代からの参謀、リブジー・ヘッドコーチらを通じて相手の癖や性格を選手に伝え、試合中は的確な指示を送り続けた。特に永井、嶋のバッテリーには「広島打線は早打ちするから」と助言。早いカウントから勝負球を交える配球で計10奪三振の力投を演出した。

 打のヒーローもこれまた元赤ヘル戦士だった。初回、聖沢、高須の連打などで1死満塁で、昨季、広島でプレーしたフィリップスが中前に先制2点打。その後、下位打線の嶋、渡辺直からも連続タイムリーが飛び出すなど打者10人で5安打4点の猛攻を呼び込んだ。

 2回にも中越え2点打を放つなど3安打4打点の助っ人は「広島という場所は好き。でも、どの球団を相手でも関係ない。チームに貢献できたことがよかった」。4月は打率1割台と振るわず、2軍落ちを経験したものの、背筋を伸ばす新フォームで復調。1軍復帰直後にはブラウン監督自らが打撃投手を買って出て特打を行い、勝負強さをよみがえらせた。

 「交流戦で勝率5割に戻し、ペナントレースにつなげたい」とブラウン監督。これでチームの連敗も4でストップ。懐かしい広島の地で悪い流れを根こそぎ断った。 (鶴田真也)

 

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