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【プロ野球】

6年ぶり白星 秋親 独立リーグから復帰

2010年5月14日 紙面から

◆ロッテ14−6横浜

横浜−ロッテ 今季初勝利のロッテ・秋親(右)は代打満塁ホームランを放った福浦に高く腕を掲げられ笑顔を見せる=横浜スタジアムで

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 ロッテが記録ずくめの逆転劇で再奪首だ。1点ビハインドの6回に福浦が交流戦では史上3人目となる代打満塁弾を放てば、史上初めて独立リーグからNPBに戻った秋親が2イニング1失点で復帰後初勝利。先発唐川が打球直撃で降板するアクシデントをチーム一丸でぶっ飛ばした。

 「今の巻いたでしょう!!」。福浦は必死の形相で訴えた。6回1死満塁。会心の当たりはライトポール際に飛び込んだが、一塁塁審工藤のジャッジはファウル。しかし、ここからどんでん返しが待っていた。「絶対に入っていると思った。頼むぞという気持ちで待っていたよ」。今季から導入されたビデオ判定で逆転弾は“復活”した。

 この逆転判定が苦労人秋親に2073日ぶりの白星をプレゼントした。2回に先発唐川が武山の打球を右手薬指に当てて降板。緊急登板した大谷に続いて4回からマウンドに上がると、2イニングを村田の犠飛のみで防ぎ、勝ち星が転がり込んだ。

 かつての逆指名右腕も右肩の故障などが響き、08年限りでソフトバンクから戦力外通告を受け、09年は四国・九州アイランドリーグの福岡でプレーした。「去年右肩を手術してから自分にもう一度かけてみようと思った。一度辞めてから1勝はなかなか難しいでしょう?」。ダイエー時代の2004年9月8日のロッテ戦(福岡ドーム)以来の通算16勝目は、不屈の姿勢に対する神様からのごほうびに違いない。

 チームを支え続けたベテランの一撃と、復活を遂げた新戦力の活躍で連勝発進。初代交流戦王者のロッテが最高の形で交流戦の幕開けを飾り、再びペナントのトップに立った。 (臼杵秀之)

 

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