銚子市立総合病院院長が退職届、また一人戦士が退場する…
銚子市立総合病院:「燃え尽きた」 院長が退職届−−経営再建中 /千葉
3月20日12時0分配信 毎日新聞 経営再建中の銚子市立総合病院の佐藤博信院長(60)が、岡野俊昭市長に対し、 任期を1年9カ月残して退職届を提出していたことが分かった。 岡野市長によると、退職届が出されたのは17日。 「懸命に努力し、頑張ってきたが精神的にも疲れ、燃え尽きた」との理由だったという。 同病院は、数年前から医師不足による患者の激減で経営が悪化。 06、07年度の2年間で一般会計から計31億円を繰り入れたが、 07年度末の累積赤字は約16億円に達した。佐藤院長は医師確保に奔走していたが、 3月定例市議会の一般質問で「市民の健康を守れない病院長は無能だ」などの批判を受け、 悩んでいたという。 岡野市長は退職届を「保留扱い」とする一方、後任者選びに入ったが、 同病院の再建計画に大きな影響が出ることが予想される。 佐藤院長は、02年10月に同病院外科部長に就任。 副院長を経て、05年12月から4年間の任期で病院長に就任した。【新沼章】 3月20日朝刊 市立病院長が辞職願 経営厳しく「疲れた」 銚子 2008年03月20日11時05分[県東エリア]千葉日報ウェブ 銚子市立総合病院の佐藤博信院長が、十七日付で岡野俊昭市長に辞職願を提出していたことが 十九日、分かった。厳しい病院経営が続く中でのトップの辞意表明に、市側は対応に追われている。 佐藤院長は、二〇〇二年十月に駿河台日大病院(東京都千代田区)から 銚子市立総合病院の診療部外科部長になった。副院長を経て、 〇五年十二月から病院事業管理者と院長を務めていた。 岡野市長は十九日に会見を開き、佐藤院長のコメントを発表。 佐藤院長は「議会に予算提出中であり多方面に迷惑をかけることをおわび申し上げる」と謝罪。 その上で「懸命に努力し頑張ってきたが、院長を続けていく気持ちがなえた」などとしている。 病院経営については「いまだ薄氷の上を歩いているようなもの。 今一歩の努力で経営的に好転するものと思われる」としている。 同病院の経営をめぐっては、今年度も一般会計から十五億円を繰り入れるなど 厳しい状況が続いている。佐藤院長は、議会対応などで「精神的に疲れた」状況だという。 岡野市長ら市側は、日大や千葉大の医療関係者や県、隣接する旭市を訪れ、今後の対応を協議。 後任の院長探しや同病院の他の医師への影響などについて話し合っている。 岡野市長は「今後も病院は公設公営で運営していく。 市民不安を解消し、地域医療を守っていきたい」と話している。http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/local_kiji.php?i=nesp1205978743
院長が「退職願」提出 経営悪化の銚子市立総合病院
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20080318-OYT8T00828.htm2008年3月19日 読売新聞 銚子市立総合病院(同市前宿町)の佐藤博信院長(60)が、 「一身上の都合」として「退職願」を提出していたことが18日、分かった。 同病院は、医師不足で患者が減少するなど厳しい経営を強いられているだけに、 市側はショックを隠せない様子。 岡野俊昭市長は同日午後、佐藤院長の派遣元である日大医学部(東京都板橋区)に出向いて対応を要請した。 佐藤院長は2002年10月、駿河台日大病院(東京都千代田区)の消化器外科部長から 銚子市立総合病院の診療部外科部長に迎えられ、翌年に副院長に就任、 05年12月からは院長(事業管理者)を務めていた。 しかし、病院事業会計が今年度までの2年間で計31億円の赤字となり、 不足分を市の一般会計から繰り入れているため、 たびたび市議会で健全経営の見通しなどについて答弁を求められていた。 佐藤院長が岡野市長に31日付で退職する内容の退職願を提出したのは17日。 同市ではこれを保留扱いとしている。佐藤院長は取材に対し 「精神的に疲れた。燃え尽きたという感じで、(院長を)続けるという気持ちがなえた」と話している。
退職願を提出した佐藤院長先生には、『お疲れさま』という以外の言葉がありません。
「責任感が無い」とか「ふざけんな」などと批判されるでしょうが、 心身の健康が第一です。 自殺などの道を選ぶ前に決断されたことは幸いです。 市長などの説得があるでしょうが、一度決断した以上はすっぱり辞めるべきです。 戻ってもいばらの道が待っているだけです。 いくら頑張ろうとも、根本的な医療費削減、医師不足などが解消されない限り、誰が院長をやろうとも、不採算部門を切り捨てられない公立病院はある程度の赤字は避けられません。赤字を無くすには総務省が推し進めるように、公立病院は診療所にする以外の方法は現状では存在しません。
日経メディカルの【特集】救急医療はなぜ崩れゆくのか
をご覧頂ければ、お解りになる筈です。(そのうち転記します) http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/report/200803/505741.html 岡野俊昭市長は同日午後、佐藤院長の派遣元である日大医学部(東京都板橋区)に出向いて対応を要請した先日の関東中央病院の件もそうですが、酷い扱いをして退職に追いこんでおいて、「おかわり」をしに行く神経が私には理解不能です他に地方自治体に出来ることが無いのは重々承知していますが政治家にはそのくらいの「面の皮の厚さ」が必要なのでしょうね… |
まさに「心が折れた」「燃え尽きた」状態でしょうね。
佐藤元院長先生には「お疲れ様でした」という労いの言葉と、心身の休息を与えてあげたいです。
2008/3/21(金) 午後 1:42 [ las*ij* ]
風はば先生、コメント有難うございます。
本当にその通りですね。
まずは、すんなり辞められるかどうかですね。
2008/3/21(金) 午後 2:09
伊藤友伸先生のブログより引用しました。昨年2月に銚子市民病院で内科医が大量に退職した時のコメントです。
>各自治体が医師にとって魅力的な職場を作れるかどうかが問われているのである。
>銚子市長、銚子市役所職員、銚子市立総合病院の職員、そして銚子市民が、そのような職場を作れなかかったことが最大の問題だ。
残念ながら、このような発言をしている市長の経営する病院に医師は勤務しないと思う。他人任せでは、病院の医療は崩壊する。そのような時代になっていると考える。
岡野市長が病院長を兼任すれば良いでしょう。そして赤字の最大の原因である、ぶらぶらして高給だけ取っている働かない過剰な病院職員を大量解雇すれば、問題の半分は一挙に解決するでしょう。
2008/3/21(金) 午後 8:14 [ 素人2 ]
素人2さん、コメント有難うございます。
>岡野市長が病院長を兼任すれば良いでしょう。
これは良い考えですよね。
それでダメなら諦めもつく?
>ぶらぶらして高給だけ取っている働かない過剰な病院職員を
>大量解雇すれば、問題の半分は一挙に解決するでしょう。
それもそうですが、診療報酬も大幅に増額して欲しいですね。
先立つものがないと、必要な人員を増やせませんからね。
2008/3/22(土) 午後 5:34
経営に関しては、近くの島田総合病院に経営をみならわなくては。
そこに医師の給与体制や福利厚生、研究設備などを充実させたりするとか。
医師も自分のレベルを上げたいので、定期的に技術レベルの高い医師を派遣してもらうなどの待遇をしないと医師も集まらないでしょう。
頭がかゆい程度での総合病院に通院する主婦も診療所に通院してもらう方法をとらないとコンビニ受診が多くて旭中央病院などもパンク寸前です。
症状の軽い患者さんは何で診療所行かないんでしょうか。疑問です。
2008/7/8(火) 午後 9:51 [ masa ]
masaさん、コメント有難うございます。
確かに経営上の問題は大きかったのだろうと思います。
(訴訟対策の失敗も確実に影響しているはずですが…)
>コンビニ受診が多くて旭中央病院などもパンク寸前です。
今後は、そっちが心配ですよね。
患者数は急増してしまうハズですからね。
>症状の軽い患者さんは何で診療所行かないんでしょうか。疑問です。
やっぱり大病院指向は根強いのだろうと思います。
(もちろん、地域差はありますが…)
2008/7/8(火) 午後 10:04
実は、一年前ぐらいに銚子市立病院再生経営を民間経営の全国組織ぐらい大きな病院が経営を名乗り出ていた。
これを、岡野市長と共産党、民主党が議会で反対していた。
今になって経営をお願いしても請け負うはずがなく、判断が遅い。
どうしてそうなるのか。
民間委託すれば、病院の存続になるし、看護士や職員も解雇せずにすむのに。
かならずしも良い事ばかりではないと思うが、新しく病院を開業する病院はこれからは、かなりむずかしいと思う。
病院を潰すのは馬鹿でもできますから。
いずれにしても厚生官僚のしわざです。
メタボ検査なら、自分で試験紙使って尿検査したほうが良いかも・・・
人口減らして年金と医療費と病院と医師減らすこんたん見え見え。
肝臓、心臓、膵臓、腎移植もドナー増やすには、ドナー登録すると医療費一生免除くらいしないと誰もドナー登録しないと思う。
自分も先行き死んで、燃やすだけなら、臓器をあげてもいいと思っている。
本気で医療費削減したいと思うなら、移植を普及させないと無理かな。
みんなのコメントおねがいします。
2008/7/10(木) 午前 1:00 [ masa ]
masaさん、貴重な情報を有難うございます。
一年前なら買い取り手もあったハズですよね。
今となっては引き受ける病院グループはありませんし、
>来年春にも再開
などと、夢を見るのもいい加減にして欲しいものです。
>人口減らして年金と医療費と病院と医師減らすこんたん見え見え。
これは、政府・財界・厚労省の本音でしょうね。
>ドナー登録すると医療費一生免除くらいしないと誰もドナー登録しないと思う。
いい案ですね。
それぐらいのインセンティブはあってもいいと私も思います。
ただ、医療費を増やしたくない政府が、
そんなことをする訳が…
2008/7/10(木) 午後 5:15
とりあえず、銚子市立病院はまだ経営の受け皿があるかも。
職員はまだ他の行き先を探すのはちょっと待ったです。
設備(医療機器)がもったいないから必ず探すでしょう。
2008/7/14(月) 午後 1:36 [ masa ]
私の息子も研修医を市立病院でしていましたが、掃除のおばちゃんが700万、息子の給与が400万32時間勤務の当直料込みでばかばかしくてやってられないと言っておりました。氷見市立病院でも労組が強く経営改善ができませんでした。市民が自らのライフラインをどうかんがえているかでしょうね?
2008/7/21(月) 午後 9:06 [ 帯奈 ]
masaさん、このまま病院が潰れたら医療機器はもったいないですよね。
何とか存続できればいいのですが…
2008/7/22(火) 午後 7:10
帯奈さん、コメント有難うございます。
>氷見市立病院でも労組が強く経営改善ができませんでした。
どこもそうみたいですね…難しい問題です。
>市民が自らのライフラインをどうかんがえているかでしょうね?
その通りですね。
この銚子の例は氷山の一角です。
今のままの政策が続けば、全国各地で病院が閉鎖されるかもしれません…
2008/7/22(火) 午後 7:15
sakkuさん、コメント有難うございます。
私もお金のかけ方が間違っていると思います。
学校も大事だと思いますが、病院も大事ですよね。
そういえば、この市長は辞めないんでしたっけ?
2008/9/29(月) 午後 6:00