黒海に母国グルジアから勲章…夏場所５日目

　◆大相撲夏場所５日目　○黒海（上手出し投げ）朝赤龍●（１３日・両国国技館）　グルジア出身の黒海が母国のミヘイル・サーカシヴィリ大統領から勲章を授与されることが１３日、分かった。グルジア大使館によると受勲の理由は「海外でグルジアの名前を広めたことによる功績」。欧州出身力士で国家から表彰されるのは０９年７月のブルガリア出身の大関・琴欧洲以来となる。

　名誉ある受勲に黒海は「本当にうれしい。今まで頑張って来て良かった」と声を弾ませた。黒海によると、勲章は９１年に旧ソ連から独立後、これまで１６人しか受章していない「日本で国民名誉賞にあたる賞」だという。授賞式は場所後の６月に首都トビリシの大統領府で行われる予定で、黒海自身も出席する。この日は朝赤龍を破ったが、２勝３敗と苦しい成績。それでも晴れの式典が待つだけに「絶対に勝ち越したい」と闘志をあらわにしていた。