白鵬が上手投げで琴奨菊を下す=両国国技館
「大相撲夏場所5日目」(13日、両国国技館)
横綱白鵬が小結琴奨菊を上手投げで下し、5戦全勝とした。今週末から母国モンゴルでちびっこ相撲大会「白鵬杯」が開幕し、日本でも年内開催を計画。土俵の内外で、相撲界発展のために力を尽くす。平幕栃ノ心が大関魁皇を破り、1987年春場所の益荒雄以来となる史上2人目の大関戦4連勝を達成した。全勝は白鵬、大関把瑠都、平幕の阿覧、霜鳳の4人。
◇ ◇
白鵬が豪快に琴奨菊を投げ捨て、負けなしの5連勝。「自分の相撲を取りきっている感覚だね」。連日の横綱相撲を自賛した。
今週末から母国モンゴルで、ちびっこ相撲大会「白鵬杯」の予選が始まる。しこ名を冠した大会は初めてで6月1日の表彰式に出席し、プレゼンターを務める。14度目の優勝へ、モチベーションは高まっている。
この日は朝げいこ後に、力士絵が描かれた和紙に手形を押し、サインを書き入れた。モンゴルで大会関係者に配るという。優勝者に贈る不知火型の綱も完成した。子供サイズの綱を手に「今まではメダルとかだったから綱は喜ぶだろうね」と笑みをこぼした。
さらに「10月から12月に日本でやろうと交渉中」と、「白鵬杯」の新たな開催計画を披露。8月にある「わんぱく相撲」の勝者とモンゴル「白鵬杯」の勝者を対戦させるという。相撲普及のため、両国をまたにかける。
(2010年5月15日)