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赤松農林水産大臣記者会見概要

日時 平成22年5月14日(金曜日)8時33分~8時51分 於:衆議院議員食堂前廊下

冒頭発言

主な質疑事項

  • (冒頭発言)湖北土地改良区(滋賀県)への報告徴求の発出について
  • (冒頭発言)戸別所得補償モデル対策の実施を踏まえた不適切な取引の防止について
  • 口蹄疫への対応について
  • 国家公務員の新規採用の抑制について
  • 諫早湾干拓事業に係る対応について

大臣

私の方から報告でね。では、二点、すいません。
一つは、以前にも、「現在、こういう調査を進めてます」ということでお話しした、滋賀県の湖北土地改良区への報告徴求の発出をしましたので、その報告をしたいと思います。普通は、こういう、ちょっとしたことぐらいの報告徴求は、いちいち報告しないのですけれども、今回の場合は、事案が、横領の額も多額、前理事長が2千4百万円、それから事務局長が1千万円ということで、額が多くて、告発が必要なものですから、告発が必要な以上、これはオープンにせざるを得ないということで、例外的な措置として、ご報告を申し上げるという分でございます。
平成13年12月以降、前理事長の指示で、いわゆる関西電力からの協力金の一部を使って、裏金、裏会計を作って、その中で、漁協への地元対策費だとか、あるいは前理事長、前事務局長への渡し金だとか、あるいは自民党の党費、政経パーティ会費等にそれを使っていたということで、こういう中身なものですから、具体的には、たぶん告発して、司直の裁きを受けるということになるのではないかと思います。これが、まず一点。詳細、もし、あれでしたら担当部局に聞いてください。
それから、二つ目は、これも、かねてから、ある時期になったら、そういうこともしたいということで申し上げていたあれですね、戸別所得補償制度に絡んで、例の、「1万5千円もらえるんだから、その分、多少下げなさいよ」というようなことをやりかねないと。そういうことが具体的に、今、出ているということではないのですけれども、この間も、特に力の強いところが、そういう形でガッとやると、やっぱり、それぞれの、個々の農家や、小さな単位の農協あたりは押し込まれちゃうものですから、そういうことにならないように、この間も、例の曲がったキュウリのあれで、イオンへ行った時も、岡田社長(イオン取締役兼代表執行役社長)にも、「イオンとかイトーヨーカドーは、そういうことをやっちゃ駄目だよ」と、「いや、そんなことやってないのですが、やらないように、云々(うんぬん)」と言っておられましたが、そういうところは大丈夫だと思いますが、直接言ってあるので。しかし、そういう優位な立場を利用して、そういう弱い人たちいじめるようなことがないように、予め、何か起こったからではなくて、予め、公正取引委員会、竹島公正取引委員長のところに出向いて、不適切な取引が発生しないように、しっかり市場を監視していただきたいということをお願いに、今日、午前中(衆議院農林水産)委員会なものですから、午後1時ぐらいで行こうと思っております。
もし、そういうところを取材したいという方があれば、取材していただいて結構でございます。なお、こういう不適切な取引を防止するために、通知を各関係団体に出すということにしたいと思いますし、それから、週明けには、本省及び地方農政局において、そういう、「もし、そういうことにあった場合は」という相談窓口も作りたいと、そして、一回、そういう出荷業者だとか卸売業者、そういう力を持っている、また流通業者ですね、そういう人たちを集めて、適正な取引を推進するためのコメの流通に関する情報交換会ということで集まっていただいて、その点のところについても改めて徹底したいというふうに思っております。一応、連休明けぐらいにと、前に言ってたものですから、そういうこと、私の方で指示をして、今日、一応、予定させていただいた、私の方から、以上二点でございます。じゃあ幹事社。

記者

まず、口蹄疫についてなんですけれども、新たな対応策等ありましたら教えていただけますか。

大臣

昨日も、いろいろ出ましたけれども、「シロ」、「クロ」それぞれありました。検体の検査の中では、宮崎県外のものも、実はあったのですが、全部それは「シロ」ということだったものですから、基本的には、今までの中身と変わらないと。残念ながら、宮崎県の中で出たのは「クロ」でしたけれども、それも、今まで出ている地域ということなものですから、基本のところは変えておりません。
ただ、この一日、二日で、私が行ってから、いろいろな要望、それに対する答えるみたいなことで、例の「種牛(の移動)をどうする」だとか、あるいは、昨日も、公明党のあれに対して答えましたけれども、85キロじゃあ、ちょっと、とてもあれなんで、80キロぐらいから、いわゆる、1万1千円出すのをやってくれないかみたいな話だとか、そういう個々のことで、現地の要望を受けて、対応を変えたことはありますし、それから、埋却場所等についても、なくて困った困ったというのは、現地との話合いで、ほぼ、これも解決がついてきたということで、とりあえず、今、どうしてもこれやらないと困るとか、新たな対策が、今、これが必要だということはないと思っておりますので、とりあえずは、今、決めた方向で、きちっとそれをやり切っていくということにしようかなと。また、全く圏外に、そういうのが出たとか、また、全く違う状況がなれば、これはまた対策本部をまたやって、新たな対応をどうするかということも、臨機応変に、これはやりたいと思いますが、今日時点のところでは、特に、今、新たな施策を新規に打ち出すということは、考えておりません。

記者

今日時点ではないということなんですけれども、昨日、東国原知事が、予防的殺処分について、今後、必要が出る可能性もあるということをおっしゃっていたのですけれども、ただ、大臣ご自身は、予防的殺処分には否定的なコメントを出されているのですけれども。

大臣

昨日の委員会でも、そういう質問あって、ただ、今の法律に、やっぱり、私ども従ってやらないといけないので、今の家畜伝染予防法では、そういう疑似患畜までは、そういうことを言ってますけれども、全く関係ない、ただ、その周辺で、そこに、何か緩衝地帯作ろうみたいなことで、健康な牛や豚を殺してしまうということは、どうなのかということですね。そこには、必ずお金がついて回るわけですね、所有者が、自分の意思で、勝手に殺すのは、全くそれは構わないのですけれど、殺したいという人は、「それで、5分の4ください」という話ですから、変なやり方をすると、今、裁判になっているBSEと同じようなことになってしまいますし、それから、「韓国でもやっている」ということ言われるのですけれども、じゃあ、それをやったから本当に、それで、飛び火が止まったのかと言ったら、そこを越えて、こっち側に、また、出てるとかね、そういう例もあるので、必ずしも、専門家に聞くと、それをやったからと言って、完全に予防できるとか、そんなことは、科学的に、別に証明されてませんよということなものですから、今の、小委員会等の先生方が、「それ、やってでも、是非、やれ」と、あるいは、「それ、効果がある」ということなら別ですが、一応、そういう方の意見を聞いても、本当に効果があるのかどうか科学的に証明できないと。それから、今の、法律の下では、法を変えればできますけれど、法律の下では、それは、人の財産権を侵す問題ですから、できないと。何か、そういうようなことをしかけて、僕も正確には、ちょっとあれですが、北海道でも、それで裁判沙汰になったというようなことも聞いてますので、その辺のところは、やっぱり、人の財産権を侵す問題ですから、慎重に考えないと、それから、また、やるとしても、法に基づいて、やっぱり、やるということじゃないと、あんまり浮き足だって、バタバタして、やるというのは、あんまりよくないんじゃないかなと、僕は思っております。

記者

16ヘクタール必要と言われる埋却地なんですけど、大体、手当てはできたということですか。

大臣

はい、現地から連絡が、これは一昨日かな、来まして、県知事と、それから、各市長さん、町長さん、集まって、具体的にこういう場所で、ここへ入れようとか、この部分は、こっちだねとかいうことで、ほぼ解決しましたと、ご心配かけましたという連絡があったので、そこには、まだ国有地入ってませんので、僕らとしては、水源地に近いところは嫌だと言われるので、水源地に遠い所もありますから、そういうところも、もし、よろしければ、使っていただいて結構ですよということは、林野庁の長官にも、ちゃんとこれ確認しながら、了解取って、林野庁の、そういう準備もさせていただいてます。

記者

公務員の新規採用抑制の関係なんですけれども、今日の閣僚懇(閣僚懇談会)で議論するはずが見送られたみたいなんですけれど、半減の方針について、改めて、大臣のお考えは。

大臣

これは、内閣全体としては、やっぱり、公務員削減していくということで、これはもう、僕も閣僚の一員ですから、それはもう当然、その方針でいかざるを得ないと。
ただ、総論賛成各論反対じゃないですが、現実問題として、僕のところの分と、うちとか、国土交通省とか、厚生労働省とかは、地方組織、ある意味でいえば、財務省もそうかな、税関とか、あれがありますから、多く抱えているところは、地方は8割なんですね、カット、それから、普通が5割、それから、そういう、第1種とか何かは、2割ということで、予め総務省で、そういう、あれをつけてきているわけですね、地方組織の多いところは、8割、ガッバーンとやられると、トータルすると、半分じゃなくて、半分以下になっちゃうわけです、当然、その割合でいくと。
まあ、当省についても、そういう案が総務省から出されていまして、これはちょっとひどいでしょうと。それから、反対に、獣医とか、植物防疫をする、そういう検査官だとか、それは今でも足りないんですね、だから、そこも実はカットなんです、ズッボーンと。特に地方のところなんかは8割カットです。それは、そんなこと、今、これだけ口蹄疫も出てきてて、おかしいんじゃないですか、というような話をして、それは、総務省の方も納得をして、その部分については、ある程度のところは、これは確かに正当な理由だということで、獣医だとか、植防だとか、植物検疫する人とか、いうところについて見ていただいたので、うちは、全体の流れの中で、ほぼ全体と同じぐらいの比率になったので、そう文句を言うつもりはありません。
それで、今日出さなかったのは、言っちゃっていいのかな、ある省のところで、どうしても止まっていると。そこが、1省のことで決めきれなかったということで、そこは、たぶん、原口大臣と担当の大臣で、最終的には、事務方のところでは、まず完全にこうなっているので、たぶんトップ同士が話されて、そこが解決すれば、もう解決するのじゃないかと思いますがね。全体の閣僚としては、もう、それだけ抑え、半分にせざるを得ないと、半分近くにね、ということは、基本的には、みんな、これは前原国交大臣も、長妻厚労大臣も、基本的には了解していると思います。

記者

詰まっている省とはどちらでしょうか。

大臣

え、まずいでしょう、他の人の省だから。

記者

そこまでおっしゃったのだから。

大臣

まあ、テレビが消えた後で、じゃあ、言いますか、ということで。

記者

諫早湾の干拓事業ですけれども、当初5月の中旬までに長崎県に行くとおっしゃってましたが、いつ頃行くのでしょうか。

大臣

それで、是非、僕も、1回行ったからそれで解決ということではないと思いますが、必要ならば、何度でも足運んでと思ってまして、何とか、行きたいと思うのですが、ただ、今週はご存じのように、こんな状況、来週は、また植樹祭(全国植樹祭)で、土日がつぶれちゃうとかですね、ということなものですから、まあ、月末ぎりぎりか、あるいは、今、OECD(閣僚理事会)のあれを出しているのですけれども、もし、議会の関係あるので駄目だというふうで言われれば、その空けていた予定が崩れますので、そういう時を利用して行くか、これは、26(日)から28(日)で出しているのですね、だから、ちょっと、今、そういうふうで、どちらにしても、5月25日過ぎから、30日、31日ぐらいの間で、基本的には火、水、木、金は行けないので、土、日、月ぐらいの感じじゃないと行けないものですから、今回、海づくり大会(全国豊かな海づくり大会)も早めに、普通、秋なんだけれども、今年は6月の頭にやると言うし、みんな土日がつぶれちゃうものですから、ちょっと、それをどうするか、今、調整しています。どっちにしても、近いうちに、今月末ぐらいになるかも知れませんが、何とか一度行って、知事さんなり、諫早の市長さんなり、そういう関係の人たちと話してみたいなと思っております。

記者

口蹄疫なのですけれども、昨日、参議院の(農林水産)委員会でも、まだ、夜に「クロ」という発表がある前に、えびの(市)で出たのではないかというようなことがありましたけれども、クロの発表がある前に、そういう、地元でしょうけれども、そういう話が出てしまっていたという状況については、どういうふうに受け止められてますか。

大臣

そうですね、だから、それがね、変に風評被害みたいになって、普通は、例えば、「シロ」のところでも、「いや、どうも「クロ」らしいぞ、この辺の地域も危ないぞ」みたいな、そういうようなパニック状態になっちゃうみたいなことは、大変、本当に心配してます。
例えば、昨日も、県境の、鹿児島のところのあれも、検体では出たのですけれど、それは真っ白なんですね、全く、最初から、「たぶんこれは違うだろう」と言ったのですが、正式にちゃんと調べようということで、「シロ」だったのですけれど、そういうところが、「どうも本当は危ないぞ」、みたいなことが、単なるうわさ話でドンドン出たりすることは、決していいことではないので、だから、それはもう、科学的な、そういうちゃんとした調査に基づいた結果を、僕らは隠しているわけでも何でもないので、出たら、すぐ皆さんにお知らせしているわけですから、今、そういうことで、地元もやっていただきたいなと、何か、もうバタバタバタバタして、かえって物事を、実像以上に、大きく、したいとは思ってお見えにならないと思いますが、大きく見せてしまうと、結果的に。そういうことは決して、宮崎県にとっても、それから、生産者の人たちも、これからまた、再建してやっていくわけですから、そういうことを考えても、決して、それはいいことじゃないだろうと、もっと冷静に、やっぱり、考えて、残念ながら出ちゃった場合は、じゃあ、どう、それを拡げないように対処していくかということなんですから、是非、そういうことで協力をお願いしたいと思っております。

記者

現時点で、ここまで口蹄疫が拡がってしまった原因として、それはウイルスの感染力の強さなのか、それとも初動の問題なのか、それとも、それ以外、何か原因があるのか、どのようにお考えでしょう。

大臣

これは、ちょっと科学的な問題がいろいろと出てくるので、これは、小委員会の先生方に、それはお任せしますが、ただ、確かにウイルスの感染力が非常に強いと、同じO型でもですね、ということは、どうも、そういうことのようですね。
ただ、何回も委員会で出てますが、初動捜査が云々(うんぬん)とか言うが、「じゃあ、初動捜査が遅れたって、何がやらなかったからまずいのですか」と言うと、誰も言えないわけですよね。だって、出て、分かった時点で、すぐ薬まいたり、やるべきことは、殺処分したり、やっているわけですから。だから、別に、自分を弁護するとか、そういう意味ではなくて、また、もし、ここが足りなかったんだと言われれば、それは、素直に、お詫びするところはお詫びし、反省しますけれども、私自身は、それはないと思ってますので、やれることは、全部やり切ってきたと。
ただ、「これをやったら、直ちにこの病気はすぐ抑えられる」という特効薬みたいのは、残念ながらないのですね。今、薬をまいて拡がらせないようにする、かかった牛や豚は、直ちに殺処分すると。そのことしか、今ないものですから、それを、先生方の意見でも、徹底してやるのだと、それしかないのだということで、小委員会でも言われているものですから、確かに数は増えているのは残念なんですけれども、しかし、一定地域に、今、抑え込んでいると、これをとにかく拡がらせないことに、最大限努力をしていくと、今、私ども、それしかないんじゃないかと思っております。

以上

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