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【口蹄疫=養豚場からの投稿(4)】幅6m、深4m、長約40mの巨大な穴…ここに家畜を埋却するんだなと思うとやりきれない気持ちでいっぱいです

【宮崎県川南町の養豚場からのメール報告(4) 5/11〜5/12】

みなさん、こんばんは。こうやってメールを送るようになって4通目になりました。
口蹄疫発生44例目農場の者です。

車5/11夕方6:00過ぎ、夕方の豚の管理を終え、家に帰ってくると食卓の上に二つ、買い物袋にパンと即席でつくれる食品がありました。

母に、「これ、どうしたの?」と聞けば、母は「今さっき、経済連の職員の方から電話がはいって、口蹄疫が発生した農家が、蔓延防止のために、生活必需品や食品といった、買い物に満足にも行けない現状を知った方々から少しでも足しになればと、届いた食料品等を各農家に配ってますので、指定する場所に受け取りにこられてくださいと言われて貰ってきたの」と、何とうれしい事でしょう。発生農家では、外出禁止といった事が行われている訳では決してありません、ですが、まだ発生していない農家に、もし自分の農場からまたは自分がウィルスを運んで感染してしまってはという思いで、自主的に外出を控えている状況です。

ジープ型の車5/12 昨日から掘削している作業は12日に引き続き今日も掘削しています。そして埋却時の作業風景を隠すため目隠しシートを張る工事も平行して行われました。

そんな作業風景を今日は、父と一緒に母も見ていました。

私たちが住んでいる川南町は、はっきり言って田舎です、右を見れば田んぼ、左を見れば畑が見えるような地域です。ですが、今見える風景は獣医師や関係者を送迎する大型バスが田畑の間を走る様、通行規制のされた道、近くの農場で埋却作業をする重機、そして自衛隊の車両、子供の頃から見慣れてきた風景が今では殺伐としています。

後ろ姿二日にわたって掘削しようやく、夕方に埋却用穴が掘れ目隠しフェンスも設置完了しました。幅6m、深4m、長約40mの巨大な穴です、ここに家畜を埋却するんだなと思うとやりきれない気持ちでいっぱいです。

父が最近言う言葉が「俺の仕事は、命を絶って命を繋ぐ仕事なんだ、だからその中でなら出荷して、と殺されるのは何とも思わないが、このように殺されるのは見るに堪えない」

そんな夕方、家畜保健所から殺処分時の打合せにきました。畜舎の形状、母豚や肥育豚、離乳豚などの畜舎位置、殺処分場所や埋却場所まで運搬経路等を約1時間ほど話あい明日の5/13より殺処分開始と決定されました。

5/7発見時から6日目の事でした。

今日も写真を添付させていただきます。

最後に、一言

畑被害総額の全額国補償と、農水省の大臣が発言した事は知ってる方々も多いかとおもいます、そのことでまだ噂の段階ではありますがこのような事が話に上がっていました。

何をもって被害額が算出されるのか?そうです、査定があってこそ被害額が算出され、その算出された額を補償していくことが大臣の全額補償であると思います。

この段階で何が問題なのか、それは国の査定項目がどうなっているのかが問題なのです。

例えるなら、新車を買ったとして、しばらく乗ったあと売りにだせば買取業者の査定項目によって査定され買取額が決まるでしょう、その額は絶対に新車購入時の価格より上回る

事はないでしょう。 ですが、これは普通のことです、ですが噂に上がっている査定の内容は、ある程度年数のたった母豚に関しては査定額0円です。

0円です、100円でもなく10円でも1円でもなく0、無の0です。

養豚農家における母豚は、3産(3回お産する意)し、4産目からやっと利益につながるのです、その間は実質赤字です。それに生体ですので個体差があります、1~2産して

体調を崩し丈夫な子が産めない豚もいます、そんな中で4、5産や6産しても丈夫な子豚を生む母豚は畜産家にとっては大事な存在なのです、体調は崩してないか?食欲はあるか?

毎日毎日、観察し大事に育てていたのに、口蹄疫で殺処分され、飼育年数が多いため査定結果、0円で補償額とします。

そんな全額補償があっていいものでしょうか?

あくまで、噂の段階です、確定事項ではありません、ですが火のないところに煙は立たない

ですが、そうでないことを祈るばかりです。


2010/05/13 10:58

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コメント

はじめまして。宮崎市在住のものです。
昨夜、小5の息子と口蹄疫を調べて学校の宅習にしようと、調べ学習していました。


・・・・被害が尋常じゃない。
・・・・素人の私達が考えても、これは、災害・非常事態です

読みながら、涙がとまりませんでした。
朝、子ども達に新聞記事を読み聞かせ、買い物に行く時はスーパーの入り口の消毒箱で必ず靴を消毒するように話して聞かせました。
私達県民が、できることがかならずあるはずです。
私たちも、微力ながら、力になっていこうと思います。

こんなことしかいえなくて申し訳ありませんが、、、

考えて行きたいと思います。

投稿者 匿名 : 2010年05月14日 13:49


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