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不二家、5年ぶり黒字 ペコちゃん信頼回復が実を結ぶ
消費期限切れの原材料の使用問題で経営が悪化していた不二家が13日発表した2010年3月期連結決算は、営業損益が2億円の黒字(前期は53億円の赤字)、最終損益が5億円の黒字(同54億円の赤字)となり、05年3月期以来5年ぶりの黒字転換を果たした。
品質管理の徹底や店舗改革などを進めたことで信頼回復が進み、洋菓子店の客数が順調に回復。家庭向けの大袋入り「カントリーマーム」や「ホームパイ」の販売がまとめ買い需要で伸び、黒字化に貢献した。
同日、会見した櫻井康文社長は「この3年間に取り組んだ構造改革が実を結んだ」と話した。
売上高は前期比7・8%増の795億円、経常損益は9億円の黒字(前期は50億円の赤字)となった。外食事業など小売り事業の売上高が6・9%増の270億円となったほか、菓子などの卸売り事業が8・6%増の514億円と、いずれもプラスとなった。
一方で決算期を3月期から12月期に変更すると発表した。経営再建のために傘下に入った山崎製パンと決算期を合わせるため。
10年12月期は9カ月の変則決算となるが、売上高は前年同期比7・4%増の630億円、最終利益が4・5倍の10億円を見込んでいる。