「婚姻届」偽造してまで元妻連れ子の女子高生と…
元妻の連れ子だった女子高校生と結婚するため婚姻届などを偽造したとして、兵庫県警が、元税理士の男(57)を有印私文書偽造容疑で逮捕したことがわかった。
男は地元の市役所に元妻との離婚届を出した翌日、女子高生との婚姻届を提出して受理されており、戸籍上は「夫婦」の状態。女子高生は市役所からの通知で結婚に気付き、家裁に婚姻の無効確認を求めて調停を申し立てている。
捜査関係者などによると、男は4月、婚姻届の妻の欄に女子高生の名前を書くなどしたほか、未成年の結婚に必要な親権者の同意書も、女子高生の親権者の祖父母と同じ名前の印鑑を押すなどして偽造した疑い。
男は「子どもの頃から知っており、好意を持っていた。自分のものにしたかった」と容疑を認めているという。男は元妻と結婚した際、女子高生とは養子縁組をしていなかった。
2008年の戸籍法改正で窓口を訪れなかった配偶者に郵送で結婚が通知されるようになり、今年4月下旬、通知を受け取った女子高生が警察に相談。5月5日、男が別に住んでいる女子高生につきまとったため、警察は身の危険があるとして逮捕したという。
届けを受けた市の関係者は「市に調査権限はなく、偽造かどうか判断できない。形式上、書類が整っていれば受理せざるを得ない」と話す。夫婦の状態を取り消すには、家裁が婚姻の無効を認め、市役所で戸籍訂正の手続きが必要で、早くても数か月はかかるとされる。
女子高生は今夏、海外旅行を予定しているが、現状ではパスポートは男の姓で発行される。女子高生から相談を受けた弁護士は「なぜ防げなかったのか。理不尽だ。一刻も早く戸籍を元に戻したい」と話している。
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