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宮崎の口蹄疫対策、農相が全面支援を約束

赤松農相(右)と握手を交わす東国原知事

 都農(つの)町で家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」に感染した牛が見つかった問題を受け、東国原知事と27日に会談した赤松農相は全面的な支援を約束した。終了後、知事は「柔軟かつスピード感ある対応」と述べ、こうした対応に感謝した。一方、知事と会談した自民党の谷垣総裁が28日に現地入りする予定を明らかにし、現場で関係者から意見を聞き、対応を協議する考えを示した。

 知事はこの日、中村幸一・県議会議長、JA宮崎経済連の羽田正治会長らと上京。3人の連名の要望書を農相らへ渡し、畜産農家や現地の窮状を訴えた。

 農相は「対応は早ければ早いほどいい」と応じ、畜産農家のケアをはじめ、風評被害と感染拡大に向けて対策に取り組む方針を示した。

 東国原知事は会談後、「本当に温かい対応。今回の訪問はお礼の意味もあった」と述べた。一方、東京や大阪の宮崎牛専門店で予約が一部キャンセルされたほか、修学旅行の行き先変更があったことにも触れ、「少しずつ風評被害も出ている。被害防止に万全を期したい」と話した。

 一行は、民主党の高嶋良充筆頭副幹事長、自民党の谷垣総裁とも面会した。書面を受け取った谷垣総裁は「宮崎にうかがい、現地の様子を見て、できる限りのことをしたい。我々もきちんと政府に働きかけたい」と語った。

2010年4月28日  読売新聞)
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