衆議院議員 馳浩のはせ日記

・平成22年5月12日(水曜日)

 4時起床。
 雨。
 ニュースチェック。
 菅財務大臣は、来年度の予算編成で、赤字国債発行額を44兆円以下に抑えたいと明言。
 そりゃそうだろう。
 あたりまえ。
 自民党は「財政健全化の明記」という憲法改正案を提出する予定であり、
 「今の政権のマニフェスト至上主義では、財政が発散する! 日本の未来に責任を持てない!」
 との声は、国民各界各層に多い。
 財務大臣として、自ら体を張って民主党の暴走に歯止めをかけるべきだ。
 子ども手当てや、高校無償化や、農産物戸別所得補償や、高速道路無料化なんてマニフェスト、はやく縮小すべき。
 自民党のマニフェストも、財政健全化こそが、責任政党としての良識になる。

 

 午前中、議員会館にて執務。
 廊下が騒がしいと思ったら、巨漢の男が?
 誰だ?
 武藤敬司だ!
 「武藤ちゃん、どうしたのさ?」
 「いやぁ、西村のお願いでさぁ、あいさつ回りですよ!」
 「そっか、社長も大変だなぁ。 じゃあ、俺がついて回ってあげるよ!」
 と、いうことで、全日本プロレスの営業も兼ねて?6階の主だった部屋へあいさつ回り。
 国民新党代表の亀井静香さん、前原国土交通大臣、安倍晋三元総理、そして、田中美絵子代議士と、6階の大物代議士の部屋を訪問。
 額から汗を流しながら、頭を下げまくる武藤敬司。
 こういう努力、西村修君も感謝しなきゃいかんぜよ。
 しばし俺の部屋に戻って情報交換。
 「西村は、少しは組織がついているのかな?」
 と聞いてみると、国民新党として、少しはあいさつ回りする先はあるとのこと。
 「厳しいけれど、やると決めた以上頑張らないとね!」
 と、事務所を提供してくださっているという関係者と一緒に懇談。
 「武藤ちゃんが、出たほうがいいのに?」
 と誘い水をかけると、
 「いやぁ、本当は武藤さんに出てほしかったんだけど、西村がやりたいっていうもんだから!」
 と、その関係者。
 なるほどね、自分自身ががん患者としての経験から、国政でやりたいことがあったわけだ。
 「でも、西村の欠点は、話が長いことでしょ?」
 「そ〜〜なんですよ。 説教臭くってね、だから、短く結論をきっちりしゃべれって、指導してるんですよ!」
 と、なるほど、そりゃそうだろう。
 有権者に説教するような候補者じゃ、困るわな。
 西村修君、どうなるか?
 プロレス時代の教え子としては頑張ってほしいが、でも、国民新党だしな。
 うちには神取忍候補もいることだし。

 

 お昼に、「異常死死因究明プロジェクトチーム」出席。
 死因不明の司法解剖や、行政解剖をする法医学専門家育成や、その予算確保。
 そのための根拠となる法律を整備するチーム。
 だいたい、全国では大学の医学部で解剖を請け負っているのだそうだが、人材も予算も心もとなく、警察も厚生労働省も文部科学省も法務省も、縦割り行政の中で如何ともしがたい問題だったわけだ。
 したがって、内閣部会、厚生労働部会、法務部会、文部科学部会合同で、法案をまとめる。
 座長は下村博文さん。
 本日で法案がまとまり、今後、公明党と調整をして議員立法として提出の予定。
 死因不明の遺体解剖は、死者の人権尊重や、事件性解明や、感染症予防のためにも重要なポイント。

 午後、国対控え室にて情報交換。
 民主党は、次から次へと強行採決の準備に入っている。
 まるで政権党としての謙虚さがない。
 とりわけ、郵政民営化改革(後退?)法案は、参議院選挙前に成立させることが至上命題であり(連立政権維持のため)、強引さに拍車がかかっている。
 それでいいのか民主党?!

 

 午後4時より、第6回高齢者虐待防止法見直しチーム勉強会。
 論点整理の2回目。
 論点整理はすべて終了。
 次回は、2週間後。
 論点整理を条文に落としたうえで、さらに、関係者のご意見を承ることにする。
 「私、今回で勇退なんだけど、この国会に改正間に合うかしら? いざとなったら参議院先議で出してもいいわよ!」
 と南野座長。
 「それは、国会が1〜2週間延期となれば可能性は高いですね、ですよね、園田さん?」
 と、民主党の園田康博さんに話を振るも、
 「ははははぁぁぁ・・・・」
 とうつむくばかり。
 そう。
 この段階で、国会会期延長だなんて口が裂けても言えない与党民主党。
 少しは与党の辛さが分かってきたのかな?
 野党時代は、言いたい放題だったが、与党になったら口が重くなったのも事実だ。
 そこんとこはお見通しなので、
 「少なくとも、改正案を確定して、党内手続きだけはこの国会で済ませておきたいです!」
 と、南野座長に申し上げる。
 この高齢者虐待防止問題には、議員人生をかけて10年間も取り組んでこられた南野座長。
 看護職出身でもあり、現場の声を何とかして生かしたいとの切実な願いがある。
 南野座長の願いを何とか生かしてあげたい。

 

 終了後、専修大学レスリング部へ。
 佐藤満ヘッドコーチは、アジア選手権へ派遣されており、学生だけの練習。
 小一時間ほどジョギングしてから、スパーリングチェック。
 フェイント、崩し、いなし、差し、落とし、引っかけ、そしてカウンターでのタックル。
 随分とバランスよくなってきたが、まだ無駄なお見合いの時間が多い。
 そして、蹴り足のためが少ないので、タックルに入った後の次の一歩が出ていない。
 そこだな、勝負の分かれ目は。

 終了後、おりんさんを迎えに行く。
 自宅に戻って晩御飯。
 豚肉ステーキ。
 美味い!
 晩御飯の後は、おりんさんは学校の宿題ドリル。
 分数の計算。
 パパは、テレビを見ながらおりんさんの宿題を眺めるのみ(数学は苦手・・・・)。
 おりんさんは、たまっていたドリルも含めて、午後11時半まで頑張って宿題を仕上げる。
 「がんばってるね!」
 「もうすぐ中間テストがあるから!」
 ・・・・・・・・・中間テストね。
 その単語を聞くと、ついつい身震いしてくるパパなのであった。


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