くい打ち案 NGOが反対声明
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くい打ち案 NGOが反対声明

5月14日 13時37分

沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題をめぐって、政府が検討している名護市沖の浅瀬にくいを打ち込んで滑走路を建設する案について、環境NGOなどが14日、東京で集会を開き、ジュゴンやサンゴ礁などの貴重な自然が壊滅的な悪影響を受けるおそれがあるとして建設に反対する共同声明を政府に提出しました。

声明を出したのは国内の67の環境NGOなどで、14日午前、衆議院の議員会館内で集会を開きました。この中で、環境学が専門の沖縄大学の桜井国俊教授は、政府が検討している名護市のキャンプシュワブ沿岸部の浅瀬にくいを打ち込むなどして滑走路を建設する案について「辺野古の海は国内でも有数の豊かな生態系を持つ地域であり、豊かなサンゴ礁や、絶滅危ぐ種のジュゴンのエサとなる海草が、工事による海底のかく乱や構造物に光を遮られることで、絶滅のおそれにさらされる」と指摘しました。声明では、埋め立ての代わりにくい打ち方式を選んだとしても、環境への影響が小さくなるとは言えず、ことし10月に野生生物の保護などを話し合う国連の会議を名古屋で開催する議長国の日本が豊かな海の自然を破壊するのは、許されないとして、計画の撤回を求めています。