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農水:宮崎で牛口蹄疫疑い 繁殖農家で3頭感染か 移動制限設定へ

 農林水産省と宮崎県は20日、同県都農町の肉用和牛繁殖農家で母牛3頭が家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」に感染した疑いが強いと発表した。農水省と同県は同日、防疫対策本部を設置。同町と日向市など周辺自治体に牛・豚の移動自粛を依頼した。一両日中にも3週間の移動・搬出制限区域を設定する。国内の口蹄疫の発生は00年に宮崎市と北海道で確認されて以来、10年ぶり。農水省などによると、韓国、中国などで今年1月以降、口蹄疫に感染した牛が確認されている。【石田宗久】

 宮崎県によると、今月9日、獣医師から宮崎家畜保健衛生所に口の中に軽いかいようがある牛がいるとの連絡があった。同衛生所の家畜防疫員が立ち入り検査を実施したが、症状がある牛が1頭だったため経過観察とした。

 しかし、16日夕方になり同じ症状の牛がいるとの連絡があったため17日、再度立ち入り検査を実施した。口の中をぬぐった液を動物衛生研究所(東京)で検査した結果、20日、遺伝子検査で陽性だったと連絡が入った。現在、ウイルス分離検査による確定診断を進めている。

 繁殖農家では母牛9頭と子牛を産んだことのない若いメス3頭、子牛4頭の計16頭を飼育している。既に牛の移動を自粛しており、全頭を殺処分する。近くの農家で今のところ感染の疑いのある牛は確認されていない。

 都農町の3頭について感染疑いが強いため、農水省と県は一両日中にも、家畜伝染病予防法に基づき3週間、牛の移動を禁止する移動制限区域を発生地から原則半径10キロ(5~30キロで設定可)、搬出制限区域を同20キロ(10~50キロ)を設定する方針。範囲内では家畜市場も閉鎖され、牛の取引はできなくなる。宮崎市で感染が確認された00年には、移動制限区域半径20キロ、搬出制限区域同50キロを設定した。

 「宮崎牛」のブランドで和牛生産・肥育に力を入れる県や畜産関係者は、07年に発生した鳥インフルエンザ対策の経験から、防疫の徹底と感染拡大防止でイメージダウン回避を図る。東国原英夫知事は会見し「風評被害を避けなければならない。防疫を万全にする」と話した。

2010年4月20日

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