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口蹄疫感染疑いの牛さらに3頭、計12頭に

新たに口蹄疫の疑いがある牛が見つかった畜産農家に入る宮崎県職員ら(21日午後2時40分、宮崎県川南町で)

 宮崎県都農(つの)町で家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」に感染した疑いのある牛が見つかった問題で、県は川南町で21日夜、新たに3頭の牛にも感染の疑いがあることが確認されたと発表した。同町ではこの日早朝に6頭が同様の状態と確認されており、感染の疑いがある牛は計12頭になった。県は22日以降、両農家が飼育する計183頭を薬殺処分する方針だ。

 発表によると、新たに見つかった川南町の2軒は約400メートル離れている。このうち、6頭に感染の疑いが確認された農家では、牛を診察した獣医師が20日、口蹄疫に似た症状の牛がいることを宮崎家畜保健衛生所(宮崎市)に連絡。家畜防疫員が6頭の舌や乳頭に潰瘍(かいよう)などの症状を確認した。

 検体を独立行政法人・動物衛生研究所国際重要伝染病研究チーム(東京都小平市)が遺伝子検査したところ、21日早朝に陽性と判明。県は農家周辺の通行を制限し、牛舎などを消毒した。

 3頭に感染の疑いが確認された農家では、20日に別の獣医師がいずれも潰瘍などの症状を示していることを確認。動物衛生研究所のチームが遺伝子検査し、21日夜に陽性とわかった。

 県は、両町の農家から半径10キロ圏を移動制限区域とし、牛や豚を畜舎などから移動することを禁止した。また、半径20キロ圏は搬出制限区域として地域外への搬出を禁じた。

2010年4月22日  読売新聞)
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