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鎌倉市に1億円支払い命令=競輪撤退、平塚市が一部勝訴−横浜地裁

鎌倉市に1億円支払い命令=競輪撤退、平塚市が一部勝訴−横浜地裁

 神奈川県平塚市が運営する競輪場を借りてレースを開催していた同県鎌倉市が撤退に伴う補償金を支払わなかったのは違法として、平塚市が2億円の支払いを求めた訴訟の判決が14日、横浜地裁であった。中山顕裕裁判長は「相当な予告期間を置かず契約を終了させる場合、損害を賠償すべきだ」と述べ、鎌倉市に約1億500万円の支払いを命じた。公営競輪をめぐり、自治体同士が争った訴訟の判決は初めて。
 鎌倉市は撤退の約半年前に通告していたが、中山裁判長は「実質的には、継続的な契約関係が成立していた。契約終了には少なくとも3年の予告期間が必要」と判断。通告して賃借料を払った2000年度は除いた上で、01、02年度の計約4億円のうち、平塚市が代わりにレースを開催して得た利益約3億円を引いた額を賠償額とした。
 判決によると、鎌倉市は1952年から平塚競輪場を借りていたが、競輪事業が赤字に陥ったため00年度開催分を最後に撤退。平塚市は、設備投資の未償却分などの一部7億円余りは鎌倉市が負担すべきだと主張、内金として2億円の支払いを求めていた。
 大蔵律子平塚市長の話 主張が認められなかった部分は残念に思うが、弁護士と相談の上、対応を決めたい。
 松尾崇鎌倉市長の話 詳細を承知していない。判決文が届き次第、具体的な対応を検討する。(2010/05/14-12:29)


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