米 トヨタ集団訴訟審理始まる
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米 トヨタ集団訴訟審理始まる

5月14日 5時41分

トヨタ自動車がアメリカで届け出た大規模なリコールをめぐり、車の所有者らがトヨタに対して損害賠償を求めている集団訴訟の初めての審理が、アメリカ、カリフォルニア州で始まりました。

トヨタは、アクセルの不具合などを理由にアメリカだけでプリウスやカムリなど600万台に上る大規模なリコールを発表していますが、車両の欠陥が原因の事故でけがをしたという人や、車両の価値が落ちて経済的な損失を受けたと主張する車の所有者などがトヨタに対して損害賠償を求める裁判が、全米各地で320件以上起こされています。このうち、少なくとも70件をまとめた集団訴訟の初めての審理が13日、カリフォルニア州オレンジ郡の連邦地裁で始まりました。審理には、原告の代理人数十人と被告のトヨタの代理人が出廷し、実際に事故が起きた案件と車両の価値が落ちたことをめぐる賠償の問題をそれぞれ、どのように審理するかなど今後の裁判の進め方について意見が交わされています。求めている賠償額などは明らかになっていませんが、アメリカの一部のメディアは最大で30億ドル、日本円にして2700億円余りに上る可能性もあると伝えています。