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B型肝炎訴訟 原告代表「もう待てない」…廷内に響くすすり泣き
「国、具体案示さず」−。B型肝炎訴訟で国が和解に応じる意向を正式に表明した14日の札幌地裁の口頭弁論。入院中であることを示す白いリストバンドを手に巻き付けて証言台に立った原告団代表の高橋朋己さん(57)が「もう私たちは待てません」と意見陳述すると、廷内にはすすり泣く声が響いた。
高橋さんはこれまでにも肝がんなどを患い2月から入院中で、医師から外出許可をもらって弁論に参加。開廷前には「体調は絶好調。待っていて良かったと思える答えが出ると信じている」と話していた。
地裁前には全国原告団代表の谷口三枝子さん(60)ら同種訴訟の原告も駆け付けた。11時25分、地裁前に「国、解決先延ばし」と書いた紙を掲げた関係者が飛び出し、谷口さんは「早期救済の姿勢が感じられない」と落胆の表情を浮かべた。