Adobe「選択の自由」でAppleに反撃、創設者がオープンレター
2010/05/14
米Adobe Systemsは5月13日(現地時間)、デベロッパ/パブリッシャ/コンシューマの選択の重要性、同社のオープンな姿勢をアピールする「選択の自由 (Freedom of choice)」キャンペーンを開始した。「Flashの真実 (The truth about Flash)」と題したFlashの現状と今後を説明するページを用意し、また創設者であるChuck Geschke氏とJohn Warnock氏が"オープンマーケット"について語るメッセージを公開。AppleやMacという言葉が度々登場しており、FlashこそクローズドだというAppleの指摘に反論するキャンペーンであるのが見て取れる。
13日(同)時点で、米AdobeのWebサイトにアクセスすると「We love Web」「We love Flash」「We love HTML5」「We love freedom of choice」などのメッセージが画面に現れる。
Freedom of choiceのページでは、Adobeがオープンネスを事業のコアとしている背景を、PDF、Flash、Open Screen Projectなどを例に説明している。The truth about Flashのページは、AppleのSteve Jobs CEOがiPhone OSでFlashテクノロジを採用しない理由を説明したオープンレター「Thoughts on Flash」に反論するような内容だ。Flashのタッチインターフェイスのサポート、H.264コーデックやMacにおけるGPUアクセラレーションのサポート、セキュリティ問題への迅速な対応、オープンソースコミュニティへの貢献などを説明している。
Geschke氏とWarnock氏のオープンレターのタイトルは「オープンマーケットに関する見解 (Our thoughts on open markets)」。マーケットがオープンならば、すべての優れたアイディアにイノベーションの原動力となるチャンスがもたらされ、そこからユーザーの輪が広がっていくと主張する。オープンマーケットでは優れた製品が選択され、そして競争を通じてイノベーションが加速するというのがAdobeの基本理念であり、その正しさはPostScriptやPDFの仕様公開の成功が証明していると語る。
「Appleはわれわれとは逆のアプローチ、Webの次のチャプターをむしばみかねないステップを選択した。最後に『World Wide Webをコントロールするのは誰か?』と問いたい。それこそが問題の核心である。われわれの答えは『誰でもない』であり、すべての人にその権利があると考えている。決して、いち企業にコントロールされるようなことはあってはならない」(Our thoughts on open marketsより)
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