回転寿司 喫煙問題について考える
2010年05月07日(金) 13時00分
さて、前日も少し触れたが、回転寿司店における喫煙問題について考えてみたいと思う。
まだ世の中に「元禄寿司」しかなかった時代、回転寿司店でタバコを吸うのはごくあたりまえの光景だった。
なにせ職人がタバコを吸いながら寿司を握っているなんざ当たり前の時代だ。
そりゃー、ひどい時代だったわけだ。
子供、そして嫌煙者にとって暗黒の日々は長く続いたが、1990年代になると回転寿司店でもカウンター禁煙の店が多くなってきた。
店内禁煙が常識になったのは21世紀に入ってからか……
とにかく、寿司を食べるというのにタバコを吸わすという愚行を重ね続けてきた店側がようやく改心したというわけだ。
で、最近の話である。
店内禁煙になったものの、完全禁煙を実施している店はほとんどない。
その多くは入り口脇に灰皿が設置してあり、どうしても、人に迷惑を掛けることをいとわずどうしてもタバコを吸いたいという御仁はそこでタバコを吸うことが出来る、というシステムを店が作りだしている。
ということは、である。
一般の善良な市民はもし、そこで喫煙している者がいたら、不快な思いをしながら店に入る、あるいは帰らなければいけないということになる。
まったくもって信じがたい話である。
店の入り口というのは誰もが通らなければ行けない場所だ。
そこに灰皿を置くという愚行がどうしてわからないのか?
良くこんな質問を受ける。
「回転寿司店で良い店とはどんな店ですか?」と。
私はそのときいつもこう答えている。
「お会計を済ませ、店を出たときに思わずにっこりしてしまう店が最高の店です」と。
だが、どんなに素晴らしい食事の時を過ごせたとしても帰るときに喫煙者と遭遇してしまったらどうなるか?
せっかくの楽しい思い出も台無しになってしまうのではないだろうか?
それほど不快なのである。
タバコを吸わない者にとってタバコの煙とは。
また親御さんはどう思うか?
私などはタバコを吸っている人間の近くに子供を歩かせたくない。
店の入り口でタバコを吸っている人間がいたら、踵を返すくらいである。
そんなところを通らせたくはない。
人気店の場合、混雑しているときは店外に行列が出来ることも珍しくないが、子供が待っているすぐ側で喫煙するのもどうかと思う。
だからこそ、店が子供を守らなければならないのだ。
いまや回転寿司店は家族団らんの場としての機能を背負っている。
子供を連れて入りたくないような店に回転寿司店はなってはいけないのである。
しかもだ、県によっては「公共的施設における受動喫煙防止条例」というものが施行されている。
神奈川県もこの4月1日より施行された。
これによると飲食店などは「喫煙禁止区域にたばこの煙が流れ出ないようにする必要がある」となっている。
さらに施設管理者の義務として
「施設の入口などに禁煙・分煙等の表示を行うこと、
喫煙区域に未成年者を立ち入らせないこと、喫煙禁止区域にたばこの煙が流れ出ないようにすること。
また、禁煙・分煙の措置を利用者に周知すること、
分煙とした場合に喫煙禁止区域を公共的空間の2分の1以上とすることを、努力義務とする」とある。
にもかかわらず、入り口横に喫煙スペースを作るとは何事だろうか?
喫煙区域に未成年者が通らざるをえなく、それどころか誰もが副流煙の被害を受けることになる。
この条例は複数の県で施行されているが、にもかかわらず、店の入り口に喫煙スペースを設けている店はちょっと信じがたいくらいに認識が甘いと言わざるを得ないだろう。
入り口脇は店内ではない、などというくだらない言い訳は聞きたくない。
客が不快に思うことが普通に存在などしてはいけないのである。
北海道などの極寒地域では、冬場に外でタバコを吸うのは厳しいため、店内に喫煙所を設けている回転寿司店は少なくない。
その場合でも扉を2重にするなど扉の開閉毎に煙が店内に流れ込むのを防がなければならない。
ファミリーで楽しむ場、というものを守るためにはやりすぎるということはないのである。
実際、私の元にこんなメールが来たことがある。
「お店は禁煙席だったのですが店内に開放的な喫煙所が有り、空気が美味しくないお店でした。
店内に開放的な喫煙所はネタにも悪いことをぜひ記載して頂ければ嬉しいです。
記事にも店内に開放的な喫煙所があるないか記載して頂けると嬉しいです。
なかには入口が2重ドアになっていて、その2重の扉の間に喫煙所があり、ドアが開けられる度に2重扉にたまったタバコの煙が店内に入ってきてゆっくりお寿司を味わえないところも有りました。ぜひ、不完全分煙か副流煙の流れてこないお店か表示して頂けるととっても嬉しいのです」
これが嫌煙者の気持ちである。
なぜ、タバコごときで楽しい食事の時間を邪魔されなければならないのか?
なぜ、それを店が認めてしまっているのか?
少なくとも喫煙スペースを設けるならば、客の導線にあってはいけない。
完全に隔離した場所に設けるべきだと思う。
これが私の意見です。
ちなみに神奈川県内の某回転寿司店に入り口横に喫煙スペースがあることの問題について聞いてみたところ、以下のような答えが返ってきた。
「そもそも神奈川県の公共的施設における受動喫煙防止条例なんてものは知らなかった。
うちが違反しているという認識もない。
入り口脇に喫煙スペースがあるのは本部からの指示。
これからの改善については私の口からはなんともいえない」
なんという意識の低さ、なんという悲しい答えだろうか……
せめて「すぐに本部と相談して改善策を練ります」と答えて欲しかった。
気がつかないことも罪ではあるが、知ってしまったのに気づかないふりをするというのは大罪になる。
もちろん、完璧に禁煙対策が出来ている素晴らしい店もあるのだが、この問題は店側の皆様にしっかりと考えていただきたい。
これからの回転寿司店は小さな子供から高齢者まですべての世代に愛される場所であってほしいと心から願っている。
まだ世の中に「元禄寿司」しかなかった時代、回転寿司店でタバコを吸うのはごくあたりまえの光景だった。
なにせ職人がタバコを吸いながら寿司を握っているなんざ当たり前の時代だ。
そりゃー、ひどい時代だったわけだ。
子供、そして嫌煙者にとって暗黒の日々は長く続いたが、1990年代になると回転寿司店でもカウンター禁煙の店が多くなってきた。
店内禁煙が常識になったのは21世紀に入ってからか……
とにかく、寿司を食べるというのにタバコを吸わすという愚行を重ね続けてきた店側がようやく改心したというわけだ。
で、最近の話である。
店内禁煙になったものの、完全禁煙を実施している店はほとんどない。
その多くは入り口脇に灰皿が設置してあり、どうしても、人に迷惑を掛けることをいとわずどうしてもタバコを吸いたいという御仁はそこでタバコを吸うことが出来る、というシステムを店が作りだしている。
ということは、である。
一般の善良な市民はもし、そこで喫煙している者がいたら、不快な思いをしながら店に入る、あるいは帰らなければいけないということになる。
まったくもって信じがたい話である。
店の入り口というのは誰もが通らなければ行けない場所だ。
そこに灰皿を置くという愚行がどうしてわからないのか?
良くこんな質問を受ける。
「回転寿司店で良い店とはどんな店ですか?」と。
私はそのときいつもこう答えている。
「お会計を済ませ、店を出たときに思わずにっこりしてしまう店が最高の店です」と。
だが、どんなに素晴らしい食事の時を過ごせたとしても帰るときに喫煙者と遭遇してしまったらどうなるか?
せっかくの楽しい思い出も台無しになってしまうのではないだろうか?
それほど不快なのである。
タバコを吸わない者にとってタバコの煙とは。
また親御さんはどう思うか?
私などはタバコを吸っている人間の近くに子供を歩かせたくない。
店の入り口でタバコを吸っている人間がいたら、踵を返すくらいである。
そんなところを通らせたくはない。
人気店の場合、混雑しているときは店外に行列が出来ることも珍しくないが、子供が待っているすぐ側で喫煙するのもどうかと思う。
だからこそ、店が子供を守らなければならないのだ。
いまや回転寿司店は家族団らんの場としての機能を背負っている。
子供を連れて入りたくないような店に回転寿司店はなってはいけないのである。
しかもだ、県によっては「公共的施設における受動喫煙防止条例」というものが施行されている。
神奈川県もこの4月1日より施行された。
これによると飲食店などは「喫煙禁止区域にたばこの煙が流れ出ないようにする必要がある」となっている。
さらに施設管理者の義務として
「施設の入口などに禁煙・分煙等の表示を行うこと、
喫煙区域に未成年者を立ち入らせないこと、喫煙禁止区域にたばこの煙が流れ出ないようにすること。
また、禁煙・分煙の措置を利用者に周知すること、
分煙とした場合に喫煙禁止区域を公共的空間の2分の1以上とすることを、努力義務とする」とある。
にもかかわらず、入り口横に喫煙スペースを作るとは何事だろうか?
喫煙区域に未成年者が通らざるをえなく、それどころか誰もが副流煙の被害を受けることになる。
この条例は複数の県で施行されているが、にもかかわらず、店の入り口に喫煙スペースを設けている店はちょっと信じがたいくらいに認識が甘いと言わざるを得ないだろう。
入り口脇は店内ではない、などというくだらない言い訳は聞きたくない。
客が不快に思うことが普通に存在などしてはいけないのである。
北海道などの極寒地域では、冬場に外でタバコを吸うのは厳しいため、店内に喫煙所を設けている回転寿司店は少なくない。
その場合でも扉を2重にするなど扉の開閉毎に煙が店内に流れ込むのを防がなければならない。
ファミリーで楽しむ場、というものを守るためにはやりすぎるということはないのである。
実際、私の元にこんなメールが来たことがある。
「お店は禁煙席だったのですが店内に開放的な喫煙所が有り、空気が美味しくないお店でした。
店内に開放的な喫煙所はネタにも悪いことをぜひ記載して頂ければ嬉しいです。
記事にも店内に開放的な喫煙所があるないか記載して頂けると嬉しいです。
なかには入口が2重ドアになっていて、その2重の扉の間に喫煙所があり、ドアが開けられる度に2重扉にたまったタバコの煙が店内に入ってきてゆっくりお寿司を味わえないところも有りました。ぜひ、不完全分煙か副流煙の流れてこないお店か表示して頂けるととっても嬉しいのです」
これが嫌煙者の気持ちである。
なぜ、タバコごときで楽しい食事の時間を邪魔されなければならないのか?
なぜ、それを店が認めてしまっているのか?
少なくとも喫煙スペースを設けるならば、客の導線にあってはいけない。
完全に隔離した場所に設けるべきだと思う。
これが私の意見です。
ちなみに神奈川県内の某回転寿司店に入り口横に喫煙スペースがあることの問題について聞いてみたところ、以下のような答えが返ってきた。
「そもそも神奈川県の公共的施設における受動喫煙防止条例なんてものは知らなかった。
うちが違反しているという認識もない。
入り口脇に喫煙スペースがあるのは本部からの指示。
これからの改善については私の口からはなんともいえない」
なんという意識の低さ、なんという悲しい答えだろうか……
せめて「すぐに本部と相談して改善策を練ります」と答えて欲しかった。
気がつかないことも罪ではあるが、知ってしまったのに気づかないふりをするというのは大罪になる。
もちろん、完璧に禁煙対策が出来ている素晴らしい店もあるのだが、この問題は店側の皆様にしっかりと考えていただきたい。
これからの回転寿司店は小さな子供から高齢者まですべての世代に愛される場所であってほしいと心から願っている。
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