三宅雪子議員が車椅子登院　肩借り登壇拍手浴びた

衆院本会議場でバランスを崩し転倒、起き上がる民主党の三宅雪子議員 Photo By 共同

　昨年の総選挙で初当選した民主党“小沢ガールズ”の三宅雪子衆院議員が１３日、国会に車椅子で現れた。

　前日１２日の衆院内閣委員会で国家公務員法改正案が採決された際、自民党の甘利明元経済産業相が押しのけた民主党の初鹿明博衆院議員がぶつかり転倒。右ひざや右くるぶし、顔などを床に強打した。脚に張った湿布をはがして報道陣に青あざを見せ「内出血して痛い」と苦痛の表情を浮かべた。本会議場に入る際には松葉づえを使い、同じく“小沢ガールズ”の田中美絵子衆院議員の介添えを受けた。

　民主党の村上史好衆院議員は本会議で、野党提出の田中慶秋内閣委員長（民主党）に対する解任決議案の反対討論に立ち「女性に対する暴力行為は言語道断」と批判。自民党の小泉進次郎氏は賛成討論で「暴力行為は一切なかった。あったのは民主党の強行採決だ」と反論した。

　同改正案の採決で甘利氏が壇上に上がると与党席から「謝罪しろ！」などヤジが飛び、三宅氏の番になると拍手。三宅氏は席が近く同期の柿沼正明衆院議員の肩を借りて６段の階段を上り、柿沼氏におんぶされて降壇。見学に訪れていた中学生の団体は、その光景を驚いた様子で見ていた。

　民主党は事実関係を確認した上で、甘利氏への抗議や懲罰動議の提出を検討。甘利氏は「直接ぶつかったわけではない。そもそも委員じゃない人が大挙して議事妨害するほうがあり得ない」と反論した。

　同改正案は本会議で与党などの賛成多数で可決された。

[ 2010年05月14日 ]