沖縄 基地撤去訴え平和行進
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沖縄 基地撤去訴え平和行進

5月14日 13時37分

沖縄の本土復帰から15日で38年になるのを前に、アメリカ軍の基地の撤去を訴えて沖縄県内各地を歩く「平和行進」が、ことしも始まりました。政府が普天間基地の移設先としている名護市の「キャンプシュワブ」そばの砂浜では、地元の稲嶺市長も参加して出発式が行われました。

「平和行進」は、基地のない平和な沖縄の実現を目指そうと、アメリカ軍の基地の撤去などを訴えて、沖縄が本土に復帰した5月15日に合わせて行われています。ことしは、2日間の日程でおよそ3500人が3つのコースに分かれて行進することになっていて、このうち、政府がアメリカ軍普天間基地の移設先としている名護市辺野古のキャンプシュワブそばの砂浜では、地元の稲嶺市長も参加して出発式が行われました。稲嶺市長は「復帰から38年たっても基地に脅かされる生活は変わりません。新しい政権に希望を託しましたが、目の前に広がる海に基地を造ろうとしている状態です。沖縄の実態を今一度確認してもらい、新しい基地はいらないことを訴えるために頑張りましょう」と参加者を激励しました。一行は「基地はいらない」などと書かれたプラカードやのぼり旗を持って砂浜を一周したあと、普天間基地を抱える宜野湾市を目指して出発しました。参加者は16日には、大勢の人たちが手をつないで普天間基地を包囲し、基地の撤去を求める運動にも参加します。奈良県から参加した男性は「沖縄から基地をなくしたいという思いで一歩一歩歩きます。辺野古の海を見て、ここに基地を造らせてはいけないという気持ちを強くしました」と話していました。