【嘉手納】12日午後2時38分ごろ、多数の不発弾が紛争地での民間人被害をもたらしている「クラスター爆弾」を装着したとみられるFA18ホーネット戦闘攻撃機1機が、米空軍嘉手納基地を離陸した。約1時間半後、同基地に戻った際には機体に爆弾は残っていなかった。沖縄本島周辺で投下したとみられる。
クラスター爆弾は「非人道的」兵器とされ、使用や製造、保有を禁止する条約が8月に発効される予定だ。FA18の左翼下に1発を装着して離陸。実弾を示すとみられる黄色い帯状の印があった。
訓練とクラスター爆弾投下の関連性は明らかになっていない。
FA18は、米海兵隊岩国基地(山口県)所属で、訓練のため、6月中旬まで嘉手納基地に駐留予定。12日は、岩国所属のAV8Bハリアー垂直離着陸攻撃機や、嘉手納基地所属のF15戦闘機などと訓練する様子が確認された。