販売中のホタルイカの模型
暗闇で光るホタルイカの模型=魚津水族館提供
富山湾の名産ホタルイカを展示する富山県魚津市の魚津水族館が、雌のホタルイカの模型を製作し、一風かわったみやげとして来館者の人気を集めている。全国的人気のゆるキャラ路線は「かわいいだけ」と背を向けてリアリズムを追求。お魚の専門家集団らしい手の込んだ一品に仕上がった。1個1500円で、限定300個を販売する。
模型の2本の腕にそれぞれ3カ所、二つの目の下にそれぞれ5カ所、腹の部分には数多くの点を蛍光塗料で付けて、暗くなると光るようにした。体全体の茶がかった風合いも本物にそっくりだ。
同水族館は3月中旬から5月末まで、すぐ近くの海から1日60匹程度のホタルイカを毎日捕獲して展示、「いきのいいホタルイカ」が見られる全国で唯一の水族館だという。そんな水族館にふさわしいものを作ろうと、この模型を思い付いた。
3月20日から販売を開始して、残りはわずかだという。それぞれの模型には通し番号が振ってある。水族館の門田信幸学芸員は「ホタルイカの生態を知ってもらい、発光の様子を家庭でも楽しんで欲しい」。(木村英昭)