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キリンが逆立ちしたピアス このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-09-30

[][]殴られたのはネットで有名な日本人だった

 先日、9月27日、秋葉原在特会*1のデモが行われました。デモを行う街道で、一人の男性がビラに「排外主義 反対です」と書いて、無言で立ちました。在特会の人たちは、男性を取り囲み、日の丸を掲げて、男性を壁際に追いやりました。杖で殴ったと証言する在特会の人もいます。男性は警察の保護もあり、集団から逃れました。その様子を動画に撮り編集した人がいます。おそらく在特会のメンバーもしくは支持者でしょう。以下にリンクします(実際に殴っている様子もありますので、ご注意ください)

D

動画について、「排外主義はともかく、暴力はよくない」というコメントをする人が、たくさんいました。

 このビラを持って立っていた男性は、id:toled(常野雄次郎)さんです。toledさんは、「はてなサヨク」を名乗るはてなダイアリーの書き手です。toledさんは、すべての暴力を、暴力であるがゆえに、否定する立場をとりません。フランス革命は暴力により王制を打倒しました。すべての暴力を否定すれば、抵抗のための暴力もまた否定しなければならないからです。しかしながら、toledさんは自分に加えられた暴力を肯定しません。なぜならば、それは「日の丸」の下に加えられた暴力だからです。toledさんは、暴力が暴力であるがゆえに悪いのではなく、日の丸の下にある暴力だから悪いと主張しています。さらにtoledさんは次のように続けます。

そして街を歩いてみれば、いたるところにこの悪の旗を見つけることができます。役所に、学校に、競技場に。その旗と旗をつなぐようにして外国人差別のシステムは日本国家を構成しています。それが、すでに暴力です。なにもおこっていないかのような日常が、常に暴力です。そして在特会はこのシステムを構成する一要素です。けっして例外的なゴロツキではありません。

toled「日の丸充なう」

http://d.hatena.ne.jp/toled/20090929/p1

こうした論は、おなじみはてなサヨクのみなさんによっても、議論されています。

mojimoji排外主義それ自体が暴力です」

http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20090929/p1

hitujinosanpo「集団に あまえて 罪悪感を ごまかすな。」

http://d.hatena.ne.jp/hituzinosanpo/20090930/1254239176

Arisan「わけのわからない非難」

http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20090929/p1

Romance「後退戦、かなしい」

http://d.hatena.ne.jp/Romance/20090929#p1

内容に差異はありますが、大きな共通認識としては、「悪は直接暴力をふるう在特会ではない」ということです。排外主義自体が、その対象となる人たちにとっては暴力です。この社会で生活していく中で、明らかに日本人とそれ以外の人たちが享受する権利は異なっています。その差が不当であることは、これまでの当事者からの異議申し立てによって明らかになっています。しかしながら、是正はされていません。差別があることを放置していること自体が、自分はこぶしを振り上げなくても、排外主義の対象者に対する暴力になるのです。

 今回の動画で、toledさんは排外主義に反対しました。すると、殴られました。その光景は、排外主義への抵抗に対する直接暴力として、視覚化され視聴者にショックを与えました。これは、排外主義を放置する人たちがふるわない暴力を、在特会の人たちがふるったからではありません。不可視化されている排外主義の暴力が、可視化されただけです。「排外主義って良くないよね(でもたいしたこともないよね)」と高を括っていた暴力の実態が明らかになったのです。動画で恐ろしいのは、toledさんを殴っている在特会の人ではなく、toledさんを殴ることを正当化する排外主義です。ですから、toledさんの行動に意味を見出すならば、在特会の活動をやめさせることに寄与したことではなく、動画の視聴者に排外主義の暴力を顕在化させたことになるでしょう。「排外主義はともかく」ではなく、「問題は排外主義」なのです。排外主義を批判することなく、この動画は批判できません。

 さて、id:mujinさんは、上のような効果はtoledさんがあらかじめ仕組んだシナリオによって得られたと主張しています。そして、顕在化した排外主義に衝撃を受けることとは、まんまとtoledさんの仕掛けた茶番劇に乗っかることだというのです。

さて、この一件で在特会の振るまいをそれだけ切りとれば、かれらの非は明白だ。id:toledは暴力行為にさらされた被害者ということになる。しかし本当にそれだけなのだろうか。id:yellowbellが「殉教者になる空気」を危惧しているが、その空気を作り出しているのは、われわれ周辺のものだけなのか。じっさいid:toledがみずから殉教者たらんと意図していなかったか。

かれはもちろん挑発などしていない。排外主義に反対する主張をかかげるのは当然の言動であり、それは決して挑発などではない。しかし、このような事態になることは、かれにとって本当に予想外の事態なのであろうか。かれほどの知者であれば充分に予測していたはずだ。にもかかわらず、あえて暴力の矛先を避けなかったのはなぜなのか。こうなることを望んでいたからではないか。かれは確かに挑発などしてはいないし、じっさい暴力にさらされた人間である。しかし、この事件を作り出したのは在特会の一方の手のみにあるのではなく、かれがまたその一端を担った共同作業だったのではないか。

もちろん、かれは暴力にさらされたことで被害者ぶるような態度はとらない。自分が殉教者であるなどとことさらに吹聴したりはしない。しかし、じっさい在特会の暴力性を暴露するには充分な成果を挙げたではないか。これが意図せざる結果であろうか。もとよりそれこそを目的と意図していたのである。実にあざといやり方だ。あらかじめかれの描いたシナリオに在特会はわれ知らず動員されている。id:toledがシナリオを書き、在特会がそれを演ずることで、この茶番はみごとに完成しているのである。

mujin排外主義に立ち向かうやり方いろいろ」

http://d.hatena.ne.jp/mujin/20090929/p1

この点についても、はてなサヨク陣営*2から批判が出ています。

buyobuyo「在特会の暴走を被害者の「挑発」のせいにするのは無理」

http://d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20090929/p1

hokusyu「つねちゃんが英雄になってしまうという懸念はただのマッチポンプだよ」

http://d.hatena.ne.jp/hokusyu/20090929/p1

sk-44「リンチ上等と反日上等」

http://d.hatena.ne.jp/sk-44/20090928/1254137203

y_arim「排外主義に反対するだけの簡単なお仕事」

http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20090929/1254246684

私自身はtoledさんから直接にこの行動の意図は聞いていません。なので「殉教者たらんと意図」していたかどうかもわかりません。私は、「殉教者たらんと意図」し、そのまま殉教者になってしまったとしても、それは殉教者を出してしまった周囲の責任だと考えてます。「殉教者なしに排外主義を問えない」という事態がおかしいのです。本来ならば直接暴力を視覚化するまでもなく、排外主義の暴力を問題化しなければならないでしょう。今回の件が茶番だと言うのならば、茶番をやらざるをえないくらい、状況が悪いということです。

 toledさんがしたことは、1枚のビラを持って街頭に立っただけです。「排外主義 反対です」の文字列だけで、殉教者になってしまう、という事態はどう考えてもおかしいでしょう。「デモ隊が通りがかった時に、自分は反対を表明するプラカードを持ちました」「ああそう」で会話が済まず、むしろ暴力をふるわれることが「さもありなん」と納得されてしまう状況は異常です。そして、「暴力を振るわれる覚悟があった」という認識があるのならば、それこそが「今、私たちは暴力によって黙らされている」という状況にあることを示しています。黙ることは暴力の容認ですが、黙らなければ暴力の被害にあう。だからこそ暴力は恐ろしいのです。暴力による支配とは、殴って言うことを聞かせるだけではなく、直接の排外主義の対象に周囲の人々が「自分も殴られないために黙る」ことで維持されます。「覚悟をしたから暴力を振るわれた」のではなく、「暴力があるから覚悟が必要になる」のです。そして「暴力の矛先をよけなかった」のではなく、「そこには暴力しかない」のです。


 さて、こうしてtoledさんがプラカードを持ってデモ隊の前に立ったことの正当性を、十分に述べておいて、いまから全然別のことを言います。

 mujinさんは追加の記事でtoledさんの主体性が剥奪されていると述べています。

暴力の客体になるだけではカッコ付きの「英雄」どまりです。抵抗の主体になることによって初めてカッコが取れて真の英雄になります。もっとも、排外主義者集団の前で反対意見を表明することは英雄のみならず、普通の人でも勇気を振りしぼればできるはずなので、わたしはtoledさんを英雄だと称揚したくありません。かれは英雄ではなく、普通の人です。ただし、勇気を振りしぼって主体的に行動した普通の人です。

わたしがはてなの論調に危機感を覚えたのは、toledさんの主体性があまりに無視されていたからです。じっさいtoledさんが暴力の客体になることを望んだとか、あるいは覚悟していたとか、つまりわたしのエントリに書かれた邪推が当たってるかどうかは、実はどうでもいいことです。それよりも重要なことは、かれは暴力の客体であるだけでなく、抵抗の主体でもあったということです。道ばたに立っていたら、たまたま通りすがった暴力集団に後ろから襲われた、というだけではありません。かれらの暴力性を知りながら恐怖心を抑えて真正面から立ちはだかったという事実を軽視することはできないのです。でなければ、あなたはなぜtoledさんのとなりに寄りそっていなかったのか?

mujin「異常事態に対して」

http://d.hatena.ne.jp/mujin/20090930/p1

常々、「異常で何が悪い」を主張しているtoledさん*3を「普通の人」と定義して良いのか、さらに「勇気を振りしぼって」いたかどうかなぜわかるのか、という疑問は湧きますが、「あなたはなぜtoledさんのとなりに寄りそっていなかったのか?」という問いに答えようと思います。

 私は、もし、toledさんがこの行動に出る前に私に連絡をとっていたら、間違いなく街頭に立たせないように画策したと思います。それは私にとってtoledさんは、お友達(つねちゃん)だからです。たとえば、電話でつねちゃんが「これからこんなことをする」と私に言っていたら、私は間違いなくちょっとキレ気味に「そんな危ないことやったらあかん」と言ったでしょう。今回、幸い大きなけがはせずにすみましたが、打ち所が悪ければどうなったかわかりません。動画を見ていただけで、つねちゃんが殴られてるのを見て、血の気が引いて気持ちが悪くなったし、心配になりました。

 上にも書いたように、私はtoledさんの行動を政治的には肯定します。しかし、感情的には受け入れられないし、ポリシーには関係なく、toledさんの主体性を奪おうとし、自由を抑圧しようとしたことでしょう*4。要するに、私のワガママで止めたと思っているのです。政治的には正しくありません。そしてtoledさんは、事前に私にこの行動について連絡をすることもなかったし*5、私に妨害されることもありませんでした。だから、私はtoledさんのとなりに寄りそってなかったのです。

 恐怖に打ちかち、暴力に立ち向かうのは、toledさんでなくてもよいのです。私は、自分の友達が英雄になることよりも、その他大勢の抑圧者であることを望みます。私の知らない誰かが、英雄になってくれればいいと望むのです。もしくは、自分が殴られたほうがマシです。もう一度言いますが、これは政治的に正しくありません。私の知らない誰かであっても、私はその人が殴られることを、政治的には肯定できない。しかし、感情的には友達が殴られることよりはマシだと思う。

 今回、上を見てもわかるように、はてなサヨクはオールスター戦でtoledさんを擁護言及*6しています。*7もちろん、政治的に意見が一致したこともあるでしょう。ですが、多くのはてなサヨクはtoledさんに会ったことがあるのです。知った人が殴られていること、そのことが今回の擁護言及ラッシュに影響がないとは思えません。もちろん、これはtoledさんの人望とも言えるのでしょう。「はてなサヨクはみんな仲良し」と締めくくれるのかもしれません。

 でも、引っかかりはあるのです。もし、殴られているのが、toledさんのように「ネット上で声が大きい友達」がいる人でなかったら……いえ、もっといえばこうです。普段、排外主義の対象になっている人たちが、殴られていたら、こういう騒ぎにはならなかったのではないか。つまり、結果的にこの件は「toledさんが特権的地位にあること」もまた示しているのではないか、ということです。

 念のために書いておきますが、すべてのはてなサヨクが感情的だとは、まったく言っていません。*8多くの記事は論理的に書かれていますし、政治的立場を述べています。しかし、少なくとも私は、動画を見て感情に流されたし、toledさんの顔を見知っているため動揺した人は他にもいるだろうという予測を立て、影響の可能性を示唆しています。そしてこれはサヨクが本質的に云々と言う話でもありません。政治行動には、イデオロギーにかかわらず、割り切れないものが必然的に付随するのですから。

*1:「在日特権を許さない市民の会」興味のある人はぐぐってください。

*2id:y_arimさんは脱はてなサヨクについても書いている

*3http://d.hatena.ne.jp/toled/20060609/1149778800

*4:toledさんは反自由党なので別に問題ないかもしれませんが

*5:する必要があったともまったく思いませんが

*6:擁護はしていないという異議申し立てがありました。確かに、擁護というのは語弊がありました。申し訳なかったです。

*7id:nopikoさんもブクマで発言していますし、id:sarutoraさんもハイクで発言していました

*8:現時点でid:Romenceさんからコメント欄で異議申し立てをいただいています

mujinmujin 2009/10/01 00:56 わたしがid:toledさんの主体性に気づいてもらうために最初に極端なストーリーを展開したため、そこから多くの誤読を誘ってしまい、われながら拙いことをしたもんだと思っていたのですが、賛否はともかく主旨だけは汲みとっていただけたのは感謝感謝感謝です。とにかく、それだけ。

RomanceRomance 2009/10/01 01:12 そういうひっかかりを契機として意図的に「反日」という言葉を選んでいます。私はそのことを繰り返し書いてるつもりなんですが。
「おかわいそうな表象」に言及することで切り捨てられるものがあるとかそういう話。
http://h.hatena.ne.jp/Romance/9258646731166060463

だから、私のエントリを並べて常野さんのご友人たちが噴き上がってるみたいに総括されるのは心外ですね。常野さんのことは本当に大好きなのでショックですが、そういう語り方はしてないです。

y_arimy_arim 2009/10/01 02:38 脚注してはいただいているけれども、「はてなサヨク陣営」かあ……。まあしかたないか。そりゃそうだ。ぼんやりサヨク陣営でもいっそよかったけれど。

で、むしろ、「友達」という立場から感情的に彼を擁護したひとはごく少数であるように思えた。そういう意味ではbuyobuyo氏のブクマにおける、あの漢気あふれる激昂ぶりに安心さえしたと記しておきたい。

あべあべ 2009/10/01 04:20 こんな つかいかたをされるから、わたしは「はてなサヨク」という くくりが きらいです。そして、わたしが主張していることは すべて、サヨクなどと 色づけられるまでもなく あたりまえのことだと おもっています。わたしが保守反動と批判されるような社会になるよう、できることをしていくつもりです。

わたしは問題を切断するために つかわれるようなカテゴリーを拒否します。客体化して あげつらうために つかわれる「はてなサヨク」というフレーズなど、なんの意義があるでしょうか。

よく わかりません。ただ、悪意は感じます。

o-tsukao-tsuka 2009/10/01 10:12 殴られたのが彼だと知る前からわたしの意見と論調は少しも変わっていません。驚きはしましたが。

o-tsukao-tsuka 2009/10/01 10:14 オフラインでも「はてなサヨク」に対する害意によく遭遇しますが、何なんですかね。トムとジェリーみたいに仲良しに見えるのかな?

testtest 2009/10/01 10:24 確かに暴力は良くない。
これに関しては同意する。

ただ、この書かれ方は「暴力」というキーワードを使って排外主義を主張する人たちを悪とみせる書き方として捉えられることが多いんじゃないか?

左翼と右翼と言われる人たちも何かしらの動機があるわけでそこをちゃんと書くべきだ。

ただの印象操作だと思われてしまいますよ。

20002000 2009/10/01 11:25 上の、あべさんの書き込みを読んで、感じるところがありました。

なんとか主義とかなんとかウヨクとか、ひと括りにしてしまうと、思考停止に陥るのではないでしょうか。全てはケースバイケース、同じくくりのようでも、皆,違う人がやっていて、立場も違う。
世間で起きている問題も同様に、いろんな要素が含まれているでしょう。
日本人にも外国人にもウヨサヨも、いろんな立場の違う人の集まりであることでしょう。
物事にレッテルを貼るのは楽ですが、それでは物事がうまく進まないだろうなあと、思いました。
僕は、生命体としてバランス感覚を発揮していきたいと思いました。

hituzinosanpohituzinosanpo 2009/10/02 00:21 うえの「あべ」ですが、「レッテルをはるな」というよりも、自分を きりはなしたうえで、客体化するなということです。

font-dafont-da 2009/10/02 00:52 コメントありがとうございます。

>hituzinosanpo さん
自分が「はてなサヨク」にカウントされてなかったことは、よくわかりました……私も「はてなサヨク」だと言われたら、引き受ける気満々なんですけどね。。。(エントリもそのつもりで書きました)実際、名乗ったこともあるんですけど↓
http://d.hatena.ne.jp/font-da/20090110/1231561751
いや、こういうこと、私はよくあるので、なんか恥ずかしいです。「おまえなんかはてサじゃない」って言われれば、あーそうなのかあ、というそれ以外言えないです。はい。

quagmaquagma 2009/10/02 02:32 すみません、横から失礼します。

font-daさん、

>自分が「はてなサヨク」にカウントされてなかったことは、よくわかりました……

>。「おまえなんかはてサじゃない」って言われれば、あーそうなのかあ、というそれ以外言えないです。はい。

どのようなおつもりで上のようなことをおっしゃるのかわかりかねるのですが…

これは、直前のhituzinosanpoさんの、

>自分を きりはなしたうえで、客体化するなということです。

というコメントに対する返答としておっしゃっているのですよね?

整理しますが、「自分を きりはなしたうえで、客体化するな」というコメントは、font-daさんの本エントリ本文の

>今回、上を見てもわかるように、はてなサヨクはオールスター戦でtoledさんを擁護しています。

以降の文章に対応してなされたものでしょう。
hituzinosanpoさんは、エントリの特にこの部分に対し、「あべ」という名前でのコメントで既に抗議されているわけですが、「自分を きりはなしたうえで、客体化するな」というのは、この抗議を改めて言い直したものだと思われます(2000さんのコメントに応答する形で)。

ここでは、明らかにhituzinosanpoさんは、font-daさんを批判する意味で「自分を きりはなしたうえで、客体化するな」と言っているのに、これを「hituzinosanpoさんが自分(font-daさん)を『はてなサヨク』としてカウントしてくれなかった」「『おまえなんかはてサじゃない』って言われた」と曲解し、拗ねて見せている(?)と私は読んでしまったのですが、これは間違った読解なのでしょうか?

もし、私の読解が間違っていないのだとしたら、font-daさんはどのような意図で批判に対しこのような応答をされているのでしょうか?

私には、批判に対しさらなる悪意で返しているようにしか見えなかったのですが…

ちなみに、私自身は、本エントリにfont-daさんの「悪意」を読み取ったhituzinosanpoさん(あべさん)のコメントに同感するものです。

font-dafont-da 2009/10/02 09:58 いや、だから私は自分をオールスターに含めた上で書いてるので、「切り離した」と言われても???と思ったのです。だって、自分のこととして書いてるのに切り離すって???という。それが文章として伝わっていない分は、私に責任があると思います。
ただ、私は自分がはてなサヨクだと認知されてると思っていたもので……もっとばっちり「私ははてなサヨクだが」って書いておけばよかったのかなあ、と思ったり、でも「え、おまえはてなサヨクだったの?」と言われるのはそれはそれで恥ずかしかったかも、と思ったりしたのでした。それって、私にしてみたら、恥ずかしいもんですよ。そういうコメントでした。
悪意を読み取る分には、私にはなんとも言いようがありません。「悪意がある」と指摘されて、「悪意はありません」というのも変な話ですしねえ……本人はまったく悪意はなかったと思っていますが、もし読み取られたのならば、それはそれとして受け止めたいと思っています。

tikani_nemuru_Mtikani_nemuru_M 2009/10/02 10:41 エントリの帰結部において、「政治的立場」と「顔見知りであること」がお互いに浸食しちゃっているよ。
で、ブクマなんかでも「俺は面識がない」とか「敵対的なやりとりをしていた」とかいうどうでもよいことを言わなければならないような気分が生まれている。

政治的な運動だとて、ニンゲンがするものなのだから感情的なものが入り込むこと自体はもちろん避けられない。顔見知りかどうかで情動的な反応がかわってくるのも当然。
しかし
いやしくもサヨであるのなら、自らの主張が普遍的に妥当性のあるものであると考えているわけで、これが「お友達」感情に左右されるものであると見なされることは我慢ならんだろ。

君のエントリでは、主張の内容と感情的紐帯がごっちゃになっているように思えるし、それでよいと考えているようにも見える。
「悪意」と言われるのはそのあたりではないだろうか。

abcabc 2009/10/02 23:14 左翼キモイ。

hituzinosanpohituzinosanpo 2009/10/03 12:01 「私は自分をオールスターに含めた上で書いてるので」、それは わかりませんでした。たしかに、font-daさんの文章が わるいと おもいます。それが わかれば悪意は感じません。ですが、なんで こんなこと かくんだ…というのは のこります。

あの日のこと、あと その後の議論、これからのことについては すべて「ニートのあした プロパガンダ放送」でも議論します。何度か放送すると おもいますので、お時間あれば 参加ねがいます。

わたしは、ぶよぶよさんは きらいだけど、font-daさんは すきですよ。←こういうことを いちいち いわせてしまうような まとめかただったということではないでしょうか。排外主義の問題よりも「はてな」を 前面にだす発想というものが、理解しづらいのです。「つねのさん」について かたりたいのは、わかりますよ。わたしだって そうですから。そして、なぐられたのが つねのさんではなくても しっかり注目して、問題化していかなくてはいけないというのは、こころから そう おもいますし、そうしていくつもりでいます。

たいせつなのは、これからです。

font-dafont-da 2009/10/03 23:32 >hituzinosanpoさん

 コメントありがとうございます。
>わたしは、ぶよぶよさんは きらいだけど、font-daさんは すきですよ。
とのことですが、なぜ今、私はそんなことを告白されてるんでしょうか?私の文章がそうさせたということでしょうか?ディスコミュニケーションだなあ、と思います。

 私はフェミというかリブから、から「女の問題」にどっぷりつかっていきました。反戦運動が盛んになっているとき、「ベッドの中にまでベトナム戦争が入り込んでくる」という言葉は、「男と寝ている時に、ベトナムもへったくれもあるか」という言葉と対になって初めてあたしの本音になる、と田中美津は言いました。私のフェミの原点には田中美津がいます。
 フェミニズムは、ひとりひとりが作り上げていくものだから、ひつじさんのいうフェミニズムもあり得るのだと思います。でもそれは、私のフェミニズムとは違うなあ、と思いました。排外主義の問題より、取り乱す自分のほうが重要だと思う私は、正しくないと思います。それも含めて、書こうと思うようになったのは、私がフェミ(リブ)を通過して以降です。私はリブに突きつけたのは、性差別の問題だけではなくて、政治運動におけるロゴセントリズムの問題だとも思います。
 ひつじさんは「あなたも私もフェミニスト」だと言いますが、それは「あなたも私も 同じ フェミニスト」であることとは違います。ですので、私は私のフェミニズムを闘いますし、ひつじさんもひつじさんのフェミニズムを闘えばよいように思います(そのフェミニズムが排外主義でない限りは)。それがフェミニストにとっての連帯でしょう。
 「なんで、こんなこと書くんだ」と聞かれても、書きたかったからとしか私にはいいようないですしねえ……いや、そんなん聞かれても、キー叩いたらできたのがこんなんです、という話なんですが。

 文章が下手だというのは自覚しているので、反省しています。論理的に巧く書けるように精進したいと思っています。

 あと、ウストリーム(のことですよね?)はまた時間があえばお邪魔します。

font-dafont-da 2009/10/04 00:04 訂正

×私はフェミというかリブから、から「女の問題」にどっぷりつかっていきました。

○私はフェミというかリブを入口にして、「女の問題」にどっぷりつかっていきました。

hituzinosanpohituzinosanpo 2009/10/04 00:20 告白というほどのことではなくて、「「はてなサヨクはみんな仲良し」と締めくくれるのかもしれません」というのは、今回の問題を かたるうえで、意味も意義もないし、こまってしまうということです。かきたかったということであれば、もう批判もしましたし、しゃあないです。

あと、「あなたも私もフェミニスト」とは、かいていません。「フェミニズムの当事者」と かいているだけで。

font-dafont-da 2009/10/04 00:27 「フェミニズムの当事者」と「フェミニスト」は別の概念なんですね。それは失礼しました。いままで「フェミニズムの当事者」という言葉を知らなかったので、てっきりフェミニストのことかと思いました。了解です。

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